中日ドラゴンズ荒れる契約更改 日本人選手の平均年俸はセ・リーグ2年連続ビリ

   プロ野球・中日ドラゴンズの契約更改が荒れ模様だ。2020年11月30日現在、所属の3選手が保留し、日本プロ野球選手会は球団に対し抗議文を提出した。

   選手会の発表を基に調べると、中日の日本人選手平均年俸は過去5年間、セ・リーグ6球団のなかで「4位以下」で推移し、近年は2年連続最下位。今季はリーグ3位と久々にAクラスを勝ち取ったチームも、年俸は「Bクラス」から抜け出せない!?

  • 画像はナゴヤドーム
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「選手と球団の信頼関係を維持できない状況」と指摘

   保留した3選手は木下拓哉捕手、福谷浩司投手、福博登投手。11月27日付「スポニチアネックス」の報道によると、福谷選手は保留理由として「他チームの契約更改の結果も込みで考えたい」と話したとのことだ。

   複数の報道によると、日本プロ野球選手会が中日に提出した抗議文には、加藤宏幸球団代表による所属選手への査定方法の事前説明が二転三転。「一方的に所属選手が年俸金額で揉めているかの印象を与える発言をするなど、選手と球団の信頼関係を維持できない状況が発生」しているとのこと。

   昨年は、祖父江大輔投手との契約更改が難航した。19年シーズンは44試合に登板し、防御率3.11の成績。だが19年11月12日のスポニチアネックスによると、年俸ダウンを提示され一度保留し、登板数を評価してほしいと意見したという。これに加藤球団代表は「評価はするが、反映ポイントにない。それ(継続的な登板数)を評価して欲しいなら、早くFAを取ってください」とコメントしたと、スポニチの記事では書かれている。この発言は、後日インターネット上で物議を醸した。

   19年11月15日付「東スポweb」は名前を伏せつつも、ある中日の選手が「これから交渉するけど、事前にもらった査定ポイントから出された年俸を見てあまりに低くて驚いた」と話したとしている。

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