2021年 8月 1日 (日)

園芸療法 岩崎寛さんは植物の力を信じ、同好の士に流布を求める

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「潤い」の源とは

   雑誌のプロフィールによれば、岩崎さんは医学、薬学、看護学などの視点から「人と植物のよりよい関係」を探求中。病院緑化を含む園芸療法のほか、アロマセラピーや森林療法についても科学的にアプローチしている。

   その道の専門家に教えられずとも、植物が心の健康にいいのは何となく分かる。その姿に癒され、香りに安らぎ、日々の変化にもろもろの移ろいを気づかされる。

   わが家のリビングにも観葉植物がある。それも長いこと。

   東南アジア原産のアロカシア・アマゾニカというサトイモ科の鉢植えで、これが丈夫というか健気というか、大した世話もしていないのに15年近く生きている。最初は上記のような効用を期待し、おつりが出るほど応えてくれたのだが、今はこいつを死なせてなるものかと、正直ストレスのほうが多い。

   そんな鉢植えに対し、切り花には限りがあり、間もなく消えるという前提で楽しめる。岩崎さんが書く通り、枯れたら哀れを感じるが、ペットロスほどの悲しみはない。植物は生きてはいるが、人の勝手でモノと割り切ることもできるのだ。

   その命を認めてもよし、認めなくてもよし。扱いすべてを己に委ねられる心地よさこそ、岩崎さんが言う「潤い」の本質なのかもしれない。

冨永 格

冨永格(とみなが・ただし)
コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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