2022年 7月 2日 (土)

ワクチン接種は勤務中に行ける?体調悪くなったら? 休暇認める企業出てきた

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   さまざまな混乱がある中で、新型コロナウイルスの高齢者ワクチン接種が進んでいる。今後一般にもワクチン接種が急ピッチで広がることになりそうだが、心配なのは副反応。どの程度なのか。

   また、ワクチンの予約や接種に絡んで時短をしたり、仕事を休んだりすることはできるのだろうか。

  • 会社勤めの人に対するワクチン接種が始まったら、解決すべき点がいろいろありそう
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接種翌日や2回目に注意

   日本のワクチン接種は、まず米ファイザー社製でスタート。2021年5月末から新たにモデルナ製ワクチンの使用も始まった。ファイザー社製は約9700万人分、モデルナ社製は約2500万人分の供給を見込んでいる。

   6000万人分を見込む英アストラゼネカ製のワクチンは、頻度は極めて低いが、海外で接種後に血栓ができる事例が確認されており、公的接種に使うことは当面見送られる。

   接種後の副反応については、日本を含めて各国で様々な報告がある。京都大学iPS細胞研究所・山中伸弥所長が運営するウェブサイト「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」によると、内外の調査結果は同じような傾向だという。

   米国で、約166万人の被接種者の副反応をまとめたCDC(米疾病対策センター)の論文によると、副反応は接種翌日に現れることが多い。

「1回目接種においては、接種部位の疼痛が約65%、倦怠感、頭痛、筋肉痛が約20%に、悪寒や発熱が約7%に報告されています。2回目接種においては、接種部位の疼痛は約65%に、倦怠感、頭痛、筋肉痛が約40%に、悪寒や発熱が約20%に報告されています。65歳以上と65歳未満を比べると、65歳以上の方がいずれの副反応の発生頻度も低かったと報告しています」。

   山中さんは、「単純比較はできませんが」と断りつつ、2009年の新型インフルエンザに対する不活化ワクチン(1回接種のみ)の調査結果も紹介している。それによると、同様の研究では、発熱、倦怠感、頭痛は、それぞれ3.1%、19.0%、14.1%に認められたという。この時のインフルエンザワクチンよりは、副反応があるようだ。

IT企業が先陣切る

   そこで心配になるのが、接種後の体調管理だ。家族に高齢者を抱える人は一定期間、付き添いが必要になるかもしれない。会社勤めの人は、接種や副反応で会社を休むこともありうる。

   22日の朝日新聞経済面によると、社員の接種のために、様々な便宜を図る企業が増えている。いわゆる「ワクチン休暇」だ。以下のようなIT企業の例が紹介されている。

・ヤフーは5月12日から、就業時間内にワクチン接種を受けることを認めた。また、副反応で休む必要が生じたり、家族の接種に付き添ったりする場合は、年次有給休暇とは別の特別な有休を取れるようにした。
・スマホゲーム大手のグリーやDeNA(ディーエヌエー)、フリーマーケットアプリ大手のメルカリも就業時間内のワクチン接種を認めた上で、接種の付き添いに加え、自分だけでなく家族の副反応の看病でも、特別有休を取れるようにしている。

   これらIT業界以外でも、飲料大手のアサヒグループホールディングス(HD)やキリンHD、東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険も、就業時間内の接種を認める。三菱電機やスーパー大手のライフコーポレーションは、全従業員を対象に、ワクチン接種を受ける日は特別有休としているという。

「時間単位」で休める会社も

   NHKはこのほか、「SMBC日興証券はおよそ9700人の正社員と契約社員を対象に、本人が接種する当日と副反応が出た翌日にワクチン休暇が取得できる」「アフラック生命は正社員およそ5000人を対象に接種日や副反応が出た時、合わせて最長で12日間の休暇を認める。1日単位だけではなく、時間単位での取得も認める」などの例も紹介している。

   「ワクチン休暇」を公表している会社名を見ると、誰でも知っているような有名企業が多い。しかし、NHKは、「ワクチン休暇は中小企業でも十分、導入できる」「既存の制度で対応できるならば、必ずしも新たな仕組みを用意する必要はない。中小企業の経営者や人事などの担当者は、まずは自社の就業規則を確認してみてほしい」という専門家の声も紹介している。

   朝日新聞では、地方企業の例として百五銀行(津市)の特別休暇を紹介している。従業員がワクチン接種の時に使えるほか、副反応が出た時にも、接種1回あたり1日取得できる。また、従業員の家族が接種する際の付き添いや副反応が出て看病が必要な場合についても、接種1回あたり最大2日間取れる。通常の有休とは別枠で取ることができる有休の休みという。

   ワクチン接種を巡っては、河野太郎行政改革相が13日、経団連に対し、職場での接種や接種時の従業員の休暇取得など企業への協力を求めている。接種後の倦怠感、発熱、頭痛などはかなりの頻度で発生することがわかっているので、「無理はしたくない」というのが多くの人の本音だろう。

   そもそもワクチンは予約自体も簡単ではない。スタートと同時に予約の電話などが殺到、何度も電話やウエブ予約に挑戦し、半日がかり、一日がかりの作業になることも珍しくない。家族総出でトライしたという人もいる。加えて副反応の不安。勤め先の企業に、早く「ワクチン休暇」を明確にしてほしいと切望している人は多いのではないだろうか。接種前に、勤め先のワクチン対応を確認しておくのがよさそうだ。

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