2021年 7月 31日 (土)

■日本ダービー「カス丸の競馬GI大予想」
 エフフォーリア無敗2冠は確実か?

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。今週はいよいよ競馬の祭典、日本ダービー(2021年5月30日、東京競馬場、芝2400メートル)だじぇい。2018年に生まれたサラブレッド約7300頭のナンバーワンを決めるレースきゃすう。出走できるのはわずか17頭で、昔から「運のいい馬が勝つレース」と言われてきたじぇい。1番人気が予想されるのがエフフォーリア。皐月賞で3馬身差の圧勝だから、ここでもダントツの人気きゃすう。過去を見ても3馬身差以上をつけた馬は、ほとんどダービーも勝っているというから勝利は確実とみられるじぇい。でもガジュマル爺の本命◎は皐月賞で惨敗のヴィクティファルス、カスヨ姉さんは2着だったタイトルホルダーきゃすう。で、対抗〇にはエフフォーリアを選んでいるし、なんでエフフォーリアを素直に◎にしないのかわからないじぇい。選ぶならふつう、皐月賞とは別路線の組を選ぶできゃすう。本当に皐月賞組がエフフォーリアに逆転できるのか疑問だじぇい。ちゃんと説明してもらうきゃすう。

ダービージョッキーには簡単になれない?

   ガジュマル爺 エフフォーリアは確かに強いんじゃ。これでダービーを勝てば、1984年のグレード制導入後7頭目の無敗ダービー馬の誕生じゃ。カス丸が言うように、皐月賞では2着のタイトルホルダーを3馬身ちぎる圧勝。4戦負けなしで1冠目を制覇じゃ。ある程度先行したいこの馬にとって今度は1枠1番の枠も絶好で、天が味方しておるようなもんじゃ。父エピファネイアは、2013年のこのレースで惜しくもキズナの2着に敗れたものの、3冠目の菊花賞(GI、京都、3000メートル)、翌年のジャパンカップ(GI、東京、2400メートル)で優勝した名馬じゃ。正直、弱点らしい弱点は見当たらんのじゃが、あえて死角を探すなら、騎手じゃな。鞍上の横山武史騎手は若手ナンバー1の呼び声が高く、皐月賞の騎乗ぶりも最後の直線入口で先頭に並び、あっという間に抜け出すというスキのなし騎乗で立派じゃったが、今度はなんといっても「日本ダービー」なんじゃ。ダービー2回目の騎乗とはいえ、多くのベテランジョッキーがなかなか勝てず、また「何度乗っても緊張する」と語る特別なレースなんじゃ。どの騎手もダービージョッキーの称号を得るため、騎乗ぶりが普段より荒くなったり、馬に余計な負荷をかけてしまったりするんじゃな。ダービー5勝の天才、武豊騎手でさえデビューからやっと12年目でタイトルに手が届いたほどなんじゃ。今でも思い出すんじゃが、いまや日本を代表する騎手となった福永祐一騎手がダービーに初めて乗ったのが1998年のキングヘイローじゃった。あの時、福永騎手はデビュー3年目じゃ。1番人気が武騎手のスペシャルウイーク、2番人気がキングヘイロー、3番人気が横山騎手の父横山典弘騎手のセイウンスカイ。この3強の争いと騒がれておった年じゃ。3頭は皐月賞で1~3着。レースは皐月賞を逃げ切ったセイウンスカイが逃げるものと誰もが見ておったんじゃ、ところが1枠2番だったキングヘイローが押し出されるように先頭に立ち、鞍上の福永騎手もなんだか戸惑うような素振りがみえたんじゃが、ともかくそのまま逃げたんじゃ。スタンドからは「オオオーー」と聞いたこともないような大音声が上がったのを覚えておるわい。レースはそのまま進んで最後の直線でまず、2番手につけていたセイウンスカイがキングヘイローを交わすと、さらにその外からスペシャルウイークが一気に先頭に立って勝利したんじゃ。結局セイウンスカイは4着、キングヘイローは14着の惨敗だったんじゃ。このとき勝利したスペシャルウイークの武騎手はダービー初制覇だったんじゃが、デビュー2年目でダービーに初騎乗したものの、それから毎年のように騎乗しても勝てず、10回目のこの年に初めてダービージョッキーの称号を得たんじゃな。もっとも10回乗っていたといっても、毎回有力馬に乗れるわけではないから勝てるチャンスはもともと少ないんじゃ。武騎手もスペシャルウイークで勝利する2年前に大きなチャンスがあったんじゃ。それがダンスインザダークで臨んだときじゃ。この年はダンスが1番人気で、武騎手にとっては最大のチャンスだったんじゃ。レースは最後の直線で、ダンスが先頭に抜け出し、誰もが勝利を確信したときじゃ、外からあの伝説のダービー馬、フサイチコンコルドがとてつもない速さで突っ込んできてクビ差で勝利をもぎ取ったんじゃ。レース後、武騎手のコメントなんじゃが「一番強い馬でも必ずしも勝てない」。これは負け惜しみでもなんでもないんじゃ。つまりダービーというのは、ほかのレースとまったく違う別次元のレースなんじゃ。昔から「運のいい馬がダービーを制す」と言われてきたように、人馬の力を超えたところに勝敗の妙があるのがダービーなんじゃ。じゃから、今回いつもわしが言っておるように「競馬は強い馬が勝つ」というのは、ダービーだけには当てはまらないんじゃ。エフフォーリアは確かに一番強いとわしも思うが、それだけでは勝てんのがダービーなんじゃ。横山武史騎手はデビュー5年目じゃ。たしかにすでに関東のトップジョッキーになっておるんじゃが、あの武騎手が12年かかったものを果たして2回目でできるかどうか、疑問なんじゃ。キングヘイローで負けた福永騎手はその後「逃げる気はなかった。放心状態だった」と自分で語っておったくらいじゃ。その彼もダービーに勝てたのは、今から3年前のワグネリアンに騎乗したときじゃ。デビューからなんと23年、ダービー騎乗19回目での勝利だったんじゃ。ともかく日本を代表する2人の騎手がそのくらいかかっておるんじゃ。そう簡単でないことがわかるじゃろ。

   カス丸 爺の大演説でようくわかったじぇい。でも、皐月賞を圧勝した馬はほぼダービーも勝っているきゃすう。爺の本命がエフフォーリアに勝てる理由はどんなことだじぇい?

   ガジュマル爺 わしの本命◎ヴィクティファルスは、無敗のエフフォーリアに最も迫った馬なんじゃ。共同通信杯(GIII、東京、1800メートル)では、12頭立ての中団から33秒台の脚で追い込み、位置取りの差で勝ったエフフォーリアに及ばなかったんじゃがデビュー2戦目だったことを考えれば上出来じゃ! 3戦目のスプリングステークス(GII、中山、1800メートル)も15頭立ての9番手で4コーナーを回り、鋭い差し脚で勝利、皐月賞の切符を手にしたんじゃ。いい差し脚をもっておるんじゃが、その皐月賞は16頭立ての中団より後ろでレースを進めたのは、さすがにキツかった。ダービーで走る広い東京コースは合うはずだし、1枠2番の枠で、内はエフフォーリア1頭だけじゃから前に置きながらレースを進めればいいんじゃ。鞍上はオルフェーブルでダービーを勝っておる池添謙一騎手が続けて騎乗するわけじゃから、この馬への理解度は深まっているはずじゃ。

   カス丸 うーん、ほんとに勝てるのかよくわからないきゃすう。カスヨさんの本命◎タイトルホルダーも皐月賞2着で、エフフォーリアに完敗だじぇい。逆転の目があるってこときゃすう?

   カスヨ この馬はね、ともかくエフフォーリアよりも前で競馬ができるという点が強みなのよ。エフフォーリアは先行馬でしょ。しかも末脚も鋭いし、エフフォーリアよりも後ろから勝負してもなかなか勝てないと思うわけね。となると、前に行く馬にチャンスがあるわね。今回はバスラットレオンが逃げ馬でいるし、これがどのくらい飛ばすのかわからないけど、2番手あたりにつけるのがタイトルホルダーになるわね。その後ろ数頭の中にエフフォーリアが入ってくるはずだから、あとは抜かれないように走ることね。まあ鞍上の力が大切になってくるわ。ダービーは乗り替わりでは勝てないといわれているから、タイトルホルダーも引き続き田辺騎手が手綱を握るわ。2歳時は今回骨折で欠場になったダノンザキッドの陰に隠れていたんだけど、弥生賞ディープインパクト記念(GII、中山、2000m)で重賞を勝つと、皐月賞(GI、中山、2000m)も勢いそのままに2着だったわ。弥生賞好走馬というのは皐月賞よりダービーに直結しやすいため期待できるということね。

   カス丸 ふーん、でも皐月賞の時もエフフォーリアより前に行って最後は抜かれてしまってるじぇい。おんなじことがまた起こりそうきゃすう。たぶん、皐月賞組ではダメってことだじぇい。別路線組でエフフォーリアと対戦したことのない馬で強いのはいないきゃすう?

別路線組で有力なのは? サトノレイナスは?

   ガジュマル爺 別路線組でわしが推すのは2頭じゃ。いずれもダービーと同じ距離2400メートルを勝利しておる馬じゃ。ワンダフルタウンとレッドジェネシス。ワンダフルタウンは5戦3勝で、そのうち重賞2勝。すべて馬券圏内(3着以内)の堅実派じゃ。前走の青葉賞(GII、東京、2400メートル)は、このレースと同じ舞台。1枠2番と枠に恵まれたとはいえ、2歳重賞の京都2歳ステークス(GIII、2000メートル)を制した実力はダテではなかったな。本番に向けて叩き2戦目のローテーションはプラスじゃ。青葉賞組はダービーを勝てないでおるんじゃが、鞍上はいぶし銀のベテラン、和田竜二騎手じゃ。新馬戦から乗り替わることなくこのレースに駒を進め、あのテイエムオペラオー(1999年、3着)でもなし得なかったダービー勝利に大チャンスが巡ってきたわけじゃ。レッドジェネシスはデビューから期待された馬じゃ。しかし、新馬戦から1番人気を裏切り続け、4戦目の未勝利戦(阪神2000メートル)でようやく初勝利。2走前のゆきやなぎ賞(1勝クラス、阪神、2400メートル)、前走の京都新聞杯(GII、中京、2200メートル)を連勝して軌道に乗ってきたんじゃ。東京コースはフリージア賞(1勝クラス、2000メートル、6着)で経験済みじゃ。中京で勝利したように左回りは苦にはせんじゃろ。切れるというより、ジリジリと詰めてくるような脚が使えるのが魅力じゃ。鞍上はベテラン、横山典弘騎手の手綱が怖いぞ。

   カス丸 別路線組、つまりエフフォーリアと対戦したことがない馬といえば、なんといっても牝馬のサトノレイナスだじぇい。エフフォーリアよりも末脚は鋭いきゃすう。あとは毎日杯2着のグレートマジシャン、プリンシパル優勝のバジオウ、NHKマイルカップで落馬したバスラットレオンがいるじぇい。

   カスヨ わたしもワンダフルタウンは押えるわ。それとサトノレイナスなんだけど、やはり先週のオークスに出てれば勝ってたわね。過去にダービーを勝った牝馬といえば2007年のウォッカなんだけど、この世代はライバルに歴史的牝馬ダイワスカーレットや3歳でスプリンターズステークスを勝ったアストンマーチャンのように世代レベルが高かったわね。今の3歳牝馬世代はそれに比べると、そこまでのレベルに達していないと思うわ。たしかに鞍上のルメールちゃん(クリストフ・ルメール騎手)は怖いんだけど、8枠16番の大外枠になってしまったし、それに重賞勝ちが無い馬はダービーでは不利という点がマイナス評価だわね。それと、馬場状態もあるわ。今週もレース当日は天気がいいんだけど、先週のオークスと同じように週中が崩れたわね。オークスも最後は「良馬場」との発表だったんだけど、馬場の含水率は16%を超えていたし、まあ他の要素もあって馬場状態は決められるんだけど、17%以上の「やや重」に近い状態だったのは間違いないわね。というのも、掲示板(5着以内)に乗った馬はすべて道悪で優勝経験のある馬ばかりだったわ。特に16番人気で3着に来たハギノピリナなんか、2200メートルの重馬場を勝ったことがあるからね。わたしが本命◎にした4着のタガノパッションも重馬場優勝ありだし、5着のアールドヴィーヴルも不良馬場で勝った馬だったわ。となると、今週もパンパンの良馬場ではないだろうし、桜花賞で上がり3ハロン(最後の600メートル)を32秒9というトンデモ末脚をみせたサトノレイナスにとっては、自慢の末脚が鈍るこことも十分あって、余計に手を出しにくくなるのよね。

   カス丸 ふーん、となると、やや重の皐月賞を勝ったエフフォーリアがますます勝利濃厚となるきゃすう?

府中の長い直線を生かして大駆けする、アノ馬!?

   カスヨ カス丸、話はそんなに単純じゃないわね。競馬は奥が深いのよ。まずはさっき言ったように良馬場になっても緩んだ馬場になるだろうってことね。となると、エフフォーリアも「やや重」程度なら実績があると思うんだけど、それ以上に緩んだ馬場に力を発揮できる馬がいるってことなのよね。それが皐月賞3着のステラヴェローチェよ。父は凱旋門賞馬バゴよ。いまやアーモンドアイ引退後、日本の代表的牝馬となったクロノジェネシスと同じ父親よ。どうしても、位置取りが後ろになるんだけど、皐月賞と違って、今度は最後の直線が長いし、エフフォーリアを見ながらの競馬だったら直線で追いつめることは可能よ。もう一頭は皐月賞5着のヨーホーレイクね。この馬も緩んだ馬場が得意だし、きさらぎ賞(GIII、中京、2000m)でも荒れ馬場の中を最後は強烈な末脚で追い込んで2着よ。皐月賞ではエフフォーリアよりも速い上がりの最速で走れたんだから、距離が延びれば逆転もあるわね。最後の一頭が、きさらぎ賞でヨーホーレイクを押えて優勝したラーゴムよ。皐月賞は案外だったんだけど、この馬はやはり左回りがいいと思うのよね。皐月賞でもみせたけど右回りがヘタなのよね。見直しは十分可能で、この馬が今回わたしが狙う最大の大穴よ。

   ガジュマル爺 カスヨが言うように、皐月賞組でも逆転の目がある馬は他にもたくさんおるということじゃ。皐月賞はたしかにエフフォーリアがうまく内沿いを走って、最後の直線でほぼ先頭に立ち、外を回った馬たちはスピードに乗る前に決着がついてしまったという消化不良みたいなレースじゃった。じゃが、ダービーはそんなにうまくはいかんじゃろ。ひとつは、皐月賞は馬場が緩んでいたことと、これといった逃げ馬がおらんかったことがある。しかし、今回はバスラットレオンというはっきりした逃げ馬がおるし、ペースが乱れる可能性が十分にあるんじゃ。エフフォーリアは最内枠じゃから、内ラチ沿いを先頭集団の後ろあたりで追走するんじゃろうが、直線に入ってもなかなか簡単には持ちだせんようにきついマークがたくさん入るじゃろ。それとバスラットレオンが作る乱ペースに巻き込まれると自慢の末脚を発揮する前にエネルギーを使い果たしてしまう恐れもあるじゃろ。競馬は何が起きるかわからん。今回出てくればエフフォーリアと1番人気を争ったであろうダノンザキッドが骨折で欠場となったのはすでに話に出たが、ほかにも一発の可能性がある馬はいくらでもおるんじゃ。カスヨがあげたヨーホーレイクなんかはわしも注目しとるんじゃが、もう一頭はグラティアスじゃ。これも皐月賞組で6着じゃったんじゃが、外々を回されてしまった結果じゃ。道悪も得意な馬じゃから、広くて直線が長い東京なら外にうまく持ち出せば先週のハギノピリナのように、大駆けできる可能性が十分あるはずじゃ。

   カス丸 ふーむ、いろいろいるじぇい。でも、底力はエフフォーリアがひとつ抜けてるきゃすう。本命◎でいくじぇい。

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