2024年 4月 25日 (木)

はつめ「小学生の力」に脱帽 esportsは「若い子強い」

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【連載】はつめ降臨 成長する連載「第一形態」

   はつめさんは、高校時代にesportsの世界に飛び込み、プロゲーマーとして世界の舞台で活躍してきました。前回は、現在の「ストリーマー」としての活動を中心に語ってもらいました

   いしたにまさきさんとの対談、今回はどんな話が飛び出すやら――。

  • 自らを「対戦ゲームしかやったことない勢」という、はつめさん
    自らを「対戦ゲームしかやったことない勢」という、はつめさん
  • 自らを「対戦ゲームしかやったことない勢」という、はつめさん

自宅PC「一昔前の映像制作で使ってたレベル」

いしたに:もうとにかくYouTubeだけでもゲーム配信やってる人は山ほどいて、それがコロナ禍でさらに加速した感じはあります。

はつめ:だいぶ増えました。ゲームの人口だったり、動画の視聴回数だったり。

いしたに:だってさ。ゲーム配信って、外に出ないでできるもんねえ(笑)。見る方もそうだけど。

はつめ:家に環境さえそろえば、誰でもできます。今はプレステの標準機能に配信機能があったり。

いしたに:あれは革命的だった。その昔はゲームのプレイ画面をネットにあげること自体がNGだったものねえ。

はつめ:そうなんですよね。自分も、かなり昔からゲーム配信とか、動画とかに興味関心があったので最古のニコニコ動画で動画とかみていたのですが、あの時から比べたら本当にめちゃくちゃ簡単になったし、配信のHow to記事とかもかなり増えました。

いしたに:あと、ゲームとかプレイの本質ではないんだけど、画面がホントにきれいになった。配信プラットフォームの努力もありますけど。

はつめ:今自宅で用意できるPCのスペック自体も、一昔前の映像制作で使ってたレベルまで上がってます。

いしたに :そうなんだよねえ。ホントに環境が整備されてきた。

FFとかロマサガやったことない

いしたに:あと、これはにわとり卵の話でもあると思うんですが人気のあるゲームって、わりとネット越しで対戦とかレイド(他のプレイヤーと協力して強い敵と戦う)とか、そういうのが楽しいゲームが主流でもありますよね。

はつめ:私は10年位前から対戦ゲームが好きで、むしろFF(「ファイナルファンタジー」)とかロマサガ(「ロマンシング サ・ガ」)とか、やったことないですが、私みたいな「対戦ゲームしかやったことない勢」、意外といます。
 でもしっかりと、ソロゲー好きの世界と、対戦ゲームが好きな世界って互いに確立されてるんですよね。

いしたに:なるほどなるほど。FF14がなぜ評価されているのかって話も、あれはボッチにもやさしいという話がありますね(笑)。

はつめ:ソロゲーをやる人って、基本的にネタバレ防止とかで動画見なかったり、別に言う必要もないからSNSで言わないっていうのもあるんですけど。対戦ゲームは、コミュニティーありきのゲームなので、最近はSNSが必須だったり、コミュニケーションが見えるから加速しているような感じはあります。
 あと、大会が発生するのが一番の人気の理由かなと。

いしたに:もう小学生が普通に「フォートナイト」やる時代だものねえ。

はつめ:小学生マジで強い。

いしたに:私も小学生に「スプラトゥーン」でへこまされています(笑)。

はつめ:esportsって、「老若男女問わず対等に戦える」って売り出し方をよくするんですが、やっぱ若い子強いです。

いしたに:たしかに。まあ、そりゃそうですよねえ。

はつめ:反射神経だとか、動体視力だとかっていうよりも、何よりも時間がつかえるのが本当に強い。でもその理論で言うと、フリーターだったりニートが最強だと思うんですけど、意外とそうじゃなかったりするので、やっぱり若い力は強いです。

いしたに:上の世代からすると、2Dゲーム時代からやってるから、3Dネイティブにはもうなんかどうにもならない。

はつめ:そう。少し世代が変わると、別のゲームの知識もあるんですが、別のゲームの"手癖"があるんですよね。

いしたに:ああ、なるほどね。

はつめ:だからうまくいかない時がたまにあったり。真っ白から始めたほうが強いのかな~って思ったりしてます、最近。

トランプに近いゲーム

いしたに:ちょっと脱線しますけど、私はFGO(「Fate/Grand Order」)やってるんですが、あれって、ざっくりいうとカードバトルなんですよ。

はつめ:ほうほう。

いしたに:しかもガチャで手札が決まってしまう。で、これってトランプに近い。
 私がなんでFGOにはまったんだろうということを考えたときに、キャラとかストーリーというのもあるんですが、バトルがカードなので。私、大富豪、鬼強いんですよ。

はつめ:なるほど。

いしたに:大富豪も与えられた手札の中で強いカードと弱いカードをどう繰り出していくかというゲームなので、基本ロジックが似ているんです。だから、流行ってるゲームの中にも、意外と上の世代でもはまるゲームはあるんじゃないかと思ってたりもします。

はやりのゲームの中には、上の世代がハマるものがありそう
はやりのゲームの中には、上の世代がハマるものがありそう
はつめ:結構、昔からあるゲームを基盤にゲームルールが作られてるゲームは多いと思います。「クラッシュ・オブ・クラン」ってゲームも、カードゲーム×タワーディフェンスで、ある意味大富豪に似てる。

いしたに:「アマンガス」とかもそうだよなあ。

はつめ:人狼ですね。

いしたに:そうそう。

はつめ:一つのゲームジャンルにしても、いろいろなタイトルがあるので割と世界がだだっ広いです。

いしたに:ははあー。



次回は、はつめさんの幼少期から、ゲームに目覚めてプロになっていく過程を振り返っていただきます。ゲームの女王・はつめは、いかにして誕生したのでしょうか。

はつめ
現在フリーのストリーマーとして活動している元プロゲーマー。高校時代にesports業界へ飛び込み、18歳にプロ契約。格闘ゲームのプロゲーマーとして、全世界で行われるCAPCOM Pro TourやEVOへも参加。2020年頃よりApex Legendsのゲーム実況をはじめ、当時の最高ランクに昇格するなど、FPSでも活躍している。米国発スポーツアパレルブランド「Kaepa」のブランドアンバサダーを務めている。テレビ番組「お願いランキング!」「王様のブランチ」「マツコ会議」への出演をはじめ、新聞やメディア出演も多数。
Twitter:https://twitter.com/hatsumememe
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCq1FEiGmyh-52yYGeOMTVLA

いしたにまさき
ウェブサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回Webクリエーションアウォード「Web人ユニット」賞受賞。著書に2010年11月に単著「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」など共著も多数。2011 年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザー就任。同年アルファブロガー・アワード受賞。「ひらくPCバッグ」などネット発のカバンデザインも好調。ひらくPCバッグで2016年グッドデザイン賞受賞。Evernote ECL・ScanSnapアンバサダー・HHKBアンバサダー。Yahoo!ニュース個人オーサー。
Twitter:https://twitter.com/masakiishitani
ブログ:https://mitaimon.com/
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