2024年 4月 23日 (火)

ワクチン接種してもコロナに感染 東京五輪「ブレークスルー」が怖い

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スポーツ界に新たな難問

   気になるのは、変異株とブレークスルーの関係だ。CDCは25日、CNNの取材に対し、新型コロナワクチンは変異株に対しても予防効果があるとしつつ、一部の変異株に関しては、ワクチン接種を完了している人であっても症状を引き起こすことがあるかもしれないと説明。新型コロナワクチンは有効だとする一方、いかなるワクチンも「100%発症を防ぐ効果があるわけではない」と述べたという。

   「ブレークスルー」への不安はすでにスポーツ界では現実になっている。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版は27日、「ワクチン接種でも陽性、スポーツ界に新たな難問」という記事を配信した。

「米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手、ゴルフの全米オープン選手権優勝者、ウガンダの五輪コーチ――。彼らはスポーツイベントの主催者に新たな頭痛の種をもらしているという点で共通している。新型コロナウイルスワクチンを接種しているにもかかわらず、検査で陽性反応が出たのだ」

   ワクチンの予防効果は米モデルナやファイザー製でも94~95%とされている。英アストラゼネカ製は70%台。ウガンダの選手団はアストロゼネカのワクチンを接種済みだったという。

   ブレークスルー感染が起きた選手の大半は無症状。徹底した検査をしていなかったら、感染は気付かれなかったかもしれない。逆に言えば、それゆえ、ブレークスルーは、巨大イベントの主催者にとって大きな問題となると同紙は指摘する。

「夏季五輪のケースで言えば、日本だけにとどまらず、参加200カ国・地域にとっても感染流行を招きかねない。第一、競技中に大混乱を招くだろう」
「ワクチン接種後に陽性反応となった選手は、他人への感染力があるのか? 彼らとの濃厚接触とはどのような意味があるのか? 人生最大のイベントから、誰を出場停止とするのか?」
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