「デルタ株」ワクチン予防率たった39%? 東京五輪に隠れて気になるデータ

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   東京五輪が始まり、新型コロナウイルス関連のニュースの扱いが小さくなっている。しかしながら、海外電では相変わらず気になる情報が報じられている。ワクチンがデルタ株に弱いことの新たな調査結果や、ワクチンは間隔を置いた方が望ましい、という研究成果などが報じられている。

  • デルタ株には細心の注意が必要だ
    デルタ株には細心の注意が必要だ
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従来の常識とは異なる

   ブルームバーグは2021年7月23日、米ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、感染力が強いデルタ変異株に対する感染予防率は39%にとどまると報じた。両社のワクチンはこれまで95%の予防率と言われてきたが、最近、イスラエルの調査で64%に落ちているのではないかと報じられたばかり。今回、さらに予防率が落ちている。

   この調査はイスラエルで6月20日から7月17日に行われ、同国保健省が7月22日に発表した。調査件数などは明らかになっていない。ただし、ファイザーワクチンは、入院する確率を88%、重症化を91%の確率で防ぐということも確認された。「感染しても入院や重症化をかなり防ぐことができる」という。

   ロイターは23日、ファイザー製ワクチンは長めの接種間隔で抗体が増加する、という英国の研究を報じている。オックスフォード大学が主導し、医療従事者を対象に実施された調査に基づいている。

   それによると、デルタ株に対する防御効果を得るためには2回の接種が必要だが、2回目の接種時期を遅らせることで、短期的には効果が下がるものの、より長期にわたる免疫を得られる可能性があるという。これまでファイザーワクチンは3週間間隔で接種するのが望ましいとされていたが、この共同研究の責任者は、8週間程度の間隔が適度ではないかとの見方を示したという。

   ブルームバーグやロイターの報道は、いずれもデルタ株に関する最新情報であり、従来の常識とは異なる見解だ。

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