2024年 4月 17日 (水)

東京五輪「無観客」のはずが大混雑 国立競技場に沿道に...人だかりで感染不安

   東京オリンピック・パラリンピック(東京五輪)は、東京や首都圏はじめほとんどの会場で無観客となっている。一般客は、選手の姿を見たくても会場に入れない。

   しかし、実際には東京五輪の空気に少しでも触れようと、多くの人が会場近くに押しかける事態になっている。新型コロナウイルスの感染対策措置として無観客にしたはずが、「密」状態が生み出されていた。

  • ブルーインパルスの予行練習が行われた21年7月21日、国立競技場周辺の様子
    ブルーインパルスの予行練習が行われた21年7月21日、国立競技場周辺の様子
  • 多くの人が集まり、写真を収めていたという
    多くの人が集まり、写真を収めていたという
  • ブルーインパルスの予行練習が行われた21年7月21日、国立競技場周辺の様子
  • 多くの人が集まり、写真を収めていたという

応援の自粛求めたが

   複数の報道によると、開会式が行われた2021年7月23日、会場となった国立競技場の周辺には日中から人だかりができた。日刊スポーツ(電子版)は同日配信の記事で、開会式が始まった夜20時頃には、会場の外には身動きが取れないほど人が密集したと報じている。

   24日には、自転車競技の男子ロードレースの試合があった。ゴール地点の静岡県・富士スピードウェイは観客を入れて実施されたが、東京都府中市のコース沿いなどでは、東京2020大会組織委員会が沿道からの応援の自粛を求めていた。それでも、都内のレースコースに大勢が押しかけ密状態に。翌25日の女子ロードレースの試合も、選手を一目見ようと沿道に多くの人が詰めかけたと報じられた。

   開会式を挟んでの4連休には、国立競技場付近にある「五輪マーク」のモニュメントで記念写真を撮ろうと、人だかりができていた。

ブルーインパルス撮りたさに

   開会式直前の21年7月21日午後、航空自衛隊の飛行チーム「ブルーインパルス」が展示飛行の予行練習を都内上空で実施した。J-CASTトレンドでは同日、国立競技場周辺を取材していた。担当記者によると、近くでは記念写真を撮りたい人が路上にあふれたという。現場では警官がメガホンを使って「横断歩道で立ち止まらないでください」「そこで写真を撮らないでください」と注意を促していたが、ソーシャルディスタンスはとられていなかった。複数人で見物や撮影に訪れる人が多く、人との距離もせいぜい30〜50センチ程度だったと、担当記者は話した。

   開会式当日の23日夜には、JR東京駅前に設置されていた五輪開幕までの時間を示すカウントダウン時計周辺に多くの人が訪れた。同日付の産経新聞(電子版)は「カメラやスマートフォンを手にした人が100人以上密集し、大きな人だかりができた」と、ぎゅうぎゅうになりながら時計を撮影する人々の様子を報じた。

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