はつめ「海外大会」で大注目 「日本の10代女性プレイヤー」緊張と楽しさ

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【連載】はつめ降臨 成長する連載「第一形態」

   はつめさんはプロゲーマーとして、活動の幅を広げてきました。専門学校での講義もそのひとつ。前回はその時の様子を振り返ってもらいました。

   もちろん「本業」での大会出場経験も豊富。今回、その時の心情も含めて生々しく語ります。

  • 格闘ゲームの良いところは…
    格闘ゲームの良いところは…
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現地の仲良しプレイヤーが応援

はつめ:格闘ゲームの良いところは勝ちをその場で共有できるというか、その場でたくさんの人に褒めてもらえたり、後ろで先輩がずっと背中をたたいてくれてたり、勝ち上がったのを会場にいるスポンサーさんに報告しに行って、とても喜んでもらえたりすることが本当にうれしいし、やりがいでしたね。

いしたに:そこ、格ゲーのいいところですよね。短いラウンド制だから、目の前で勝負がさくっと決まる。

はつめ:体感、めちゃめちゃ長いですけどね。

いしたに:やってる方はそうでしょうねえ。

はつめ:ちなみに私は、大会会場のトイレで何回も吐いてます。緊張とストレスで。

いしたに:ああ、そうなんだ。そりゃそうだよなあ。

はつめ:超プレッシャー弱いので。

いしたに:それこそEVOなんて、まず会場の雰囲気がすごい。

はつめ:EVOはね~!めちゃめちゃ楽しい!お祭りですよ。あれは。あと海外の大会は、やっぱり「日本から来た10代の女プレイヤー」ってだけで、めちゃめちゃ興味関心を引くわけですよ、ありがたいことに。

いしたに:なるほど。

はつめ:現地の仲良しプレイヤーたちもたくさん応援してくれて、楽しかったですね。吐くけど。

いしたに:はつめさんがEVOに出たのは何年から何年?

はつめ:2019年が最後で、多分2016か17年からですね。

いしたに:EVO2020は開催されてないですよね。

はつめ:リアルな大会は中止になって、色々あってオンラインのEVOも中止になりましたね。

いしたに:その時期いろいろ大変でしたね。

尊敬しているゲーマーは

いしたに:そうそう、大会で実際に近くで見て、「この人はすごかった」みたいな話ありますか。

はつめ:尊敬しているゲーマーとしては、板橋ザンギエフさんと、マゴさんですね。この二人には、プロ時代特にお世話になっていたので。ザンギさんは、これ格ゲーマーならみんな知ってるですけどゲームしてる時の動きが面白い。面白いって言っちゃダメなんだろうけど、面白いんですよ(笑)。ちょっとこの動画だと動き静かですが、勝ったときとか超かわいい。

いしたに:そしてマゴさん。

はつめ:マゴさんは、私と同じキャミィ(人気格ゲー・ストリートファイターシリーズのキャラクター)使いだったこともあって、特にかわいがってもらいましたね。マゴさん、一時期本当に勝てない時期があって、本人も周りもめちゃめちゃ心配というか、いい意味でも悪い意味でも注目されてた時期があったのですが。その後、怒涛の勢いで勝ちまくっていて、やっぱそういうところ本当にゲーマーだなと。

いしたに:マゴさんらしい話。

はつめ:これ、マゴさんが勝ててなかった時代の予選試合なんですけど、予選でもこの人の集まり具合です。私は日本勢ほぼ全員見てましたけど(笑)。

いしたに:マゴさんは成績もすごいし、キャラクターもいいですよね。

はつめ:めっちゃいい。

いしたに:なんというか、ゲーマーらしいゲーマー。

はつめ:お二人とも、ゲーマーとしての戦績ももちろんなんですが、後輩の面倒見が良いですね。基本的に格ゲーは縦社会だったので、先輩はみんな良い方々なんですが、ザンギさんはよく後輩と行動してくれていましたね。

いしたに:縦社会(笑)。

はつめ:いい意味の縦ですけどね(笑)。

プロゲーマー続けていたかも

いしたに:さっきも出た話ですけど、同じキャラの使い手はそりゃ話するようになるでしょうね。

はつめ:ここから見てもらうとわかるんですが、私の試合中とかずっと後ろにいてアドバイスしてくれてるんですよね。ハイタッチは下手くそだけど。見てたらさみしくなってきた(笑)。

いしたに:なんだろう。このきびしいけどやさしい世界。これはやっぱ現地で人が集まってるからこその光景だなあ。

はつめ:そうですね~早くこういうことができるように戻ってほしいものです。自分も、まだ格ゲーの大会が世界中で、オフラインでも続いていたら、もしかしたらプロゲーマーを続けていたかもしれないですからね。

いしたに:なるほど、その影響もあったんだ。そりゃそうか。

はつめ:ですね~。

いしたに:EVOの動画で、けっこう食レポみたいのをしているのもいいですね。これとか、スタバの人に要望までしてる(笑)。

はつめ:はつめのゴミ英語力がバレちゃう。

いしたに:わはは。でも、その後のストリーマーになっていくはつめさんらしい動画ですよ。

はつめ:いや、このドリンク。マジで日本ででないっすかね、マジで、マジで。

いしたに:スタバのみなさんよろしくお願いします。うちのはつめがお願いしております。

はつめ:マジで頼む~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!

【連載】はつめ降臨 成長する連載「第一形態」

はつめ
現在フリーのストリーマーとして活動している元プロゲーマー。高校時代にesports業界へ飛び込み、18歳にプロ契約。格闘ゲームのプロゲーマーとして、全世界で行われるCAPCOM Pro TourやEVOへも参加。2020年頃よりApex Legendsのゲーム実況をはじめ、当時の最高ランクに昇格するなど、FPSでも活躍している。米国発スポーツアパレルブランド「Kaepa」のブランドアンバサダーを務めている。テレビ番組「お願いランキング!」「王様のブランチ」「マツコ会議」への出演をはじめ、新聞やメディア出演も多数。
Twitter:https://twitter.com/hatsumememe
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCq1FEiGmyh-52yYGeOMTVLA

いしたにまさき
ウェブサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』管理人。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回Webクリエーションアウォード「Web人ユニット」賞受賞。著書に2010年11月に単著「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(技術評論社)」など共著も多数。2011 年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザー就任。同年アルファブロガー・アワード受賞。「ひらくPCバッグ」などネット発のカバンデザインも好調。ひらくPCバッグで2016年グッドデザイン賞受賞。Evernote ECL・ScanSnapアンバサダー・HHKBアンバサダー。Yahoo!ニュース個人オーサー。
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