2024年 4月 25日 (木)

「ラン活」いつの時代から激化 高価でも...わが子にとっての「一番」求めて

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   「ランドセル」は、子どもが6年間、教材を持ち運ぶための必需品だ。最近では、少しでも良いランドセルを...と保護者が「ラン活」に奮闘している。

   そもそも、いつからこんなに白熱するようになったのか。その背景をたどった。

  • 「ラン活」いつから登場した?(画像はイメージ)
    「ラン活」いつから登場した?(画像はイメージ)
  • 「ラン活」いつから登場した?(画像はイメージ)

ラン活は2015年頃から

   J-CASTトレンドが22年4月に小学校へ入学予定の女児の母親に取材すると、「今年5月にはランドセルを決めました。5つのメーカーで悩んだ」と話した。

   かける金額も年々増加している。日本鞄協会ランドセル工業会の調査によると、2020年までは、4万~5万4999円のランドセルを購入する人が最多だった。しかし、21年の調査では、6万5000円以上のものを購入したと答えた人が最多に。購入金額平均も、昨年より1739円上昇した。

   ラン活について、同会の林州代会長に取材した。林会長によると、この言葉が出始めたのはおそらく2015年頃から。社会の変化に伴って、昔よりも子どもの個性を尊重する保護者が増えたそうだ。インターネットでランドセルの情報を集め、周囲と同じではなく、友達とかぶらないもの、わが子にとって一番のものを探すようになっていった。次第にマスコミなども「ラン活」という言葉を用いて取り上げるようになり、どんどんエスカレートしたと考えられるそうだ。

「ランドセルは、子どもの代名詞ですからね。これから6年間義務教育が始まる、という人生のワンステップのところに登場するので、保護者の方の思い入れも非常に強いです」

   ランドセルは、200個のパーツを手作業でひとつにまとめ、完成させるのに非常に手間と時間がかかる。各社は、年間で作る数をあらかじめ決めて取り組んでいる。毎年小学校に入学する子どもの数を大体100万人とすると、そのうち約90万人がランドセルを買うという。この90万個はほとんどが計画生産で作られるため、「ラベンダー色がいま人気らしいから、途中でもう1000個作ろう、とかが絶対にできないんです」。

   そのため、人気モデルは早いうちに購入しないと品切れに。保護者も焦って早い時期から選ぶようになった。「ラン活」に必死になる理由のひとつだ。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!