2021年 12月 3日 (金)

「アビガン」米国で「優位性を確認できず」 新型コロナの治療薬として期待も

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   新型コロナウイルスの治療薬になるのではないかと期待されていた富士フイルムの抗ウイルス薬「アビガン」が、難しい状況になっている。カナダの開発協力企業が「優意性を確認できなかった」ことを明らかにしたのだ。

   日本の薬品業界では、ワクチン開発の先陣を切っていた大阪の新興創薬会社「アンジェス」が、開発の遅れを認めたばかり。

  • 国産治療薬の開発、今後の行方は(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
    国産治療薬の開発、今後の行方は(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
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国内開発は継続する考え

   「アビガン」は、富士フイルムの子会社が新型インフルエンザ治療薬として開発した抗ウイルス薬。新型コロナに対しても有効ではないかということで研究が進められていた。富士フイルムはカナダの製薬会社アピリ・セラピューテックス社を通じて米国で臨床試験(治験)をしていた。

   日経新聞によると、アピリ社は2021年11月12日、最終段階の治験で「統計的な有意性を確認できなかった」と発表した。

   富士フイルムは「追加の詳細な解析データを待ちたい」とコメント。国内開発は継続する考えだというが、日経新聞は「米国での実用化が事実上困難になったことで、道のりは厳しくなりそうだ」と指摘している。

   製薬業界に詳しいサイト「AnswersNews」によると、アビガンについては昨年10月、新型コロナウイルス感染症への適応拡大が申請されていた。厚生労働省の専門家部会は同12月21日、「現時点で得られたデータから有効性を明確に判断するのは困難」として承認を見送ったが、実施中の臨床試験結果が提出され次第、あらためて審議する、ということになっていた。

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