米国の竜巻報道で登場「藤田スケール」 発明した日本人学者はノーベル賞級
2021.12.15 19:30
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もう一人の真鍋さん
「藤田スケール」は7段階に分かれている。概略、以下のようなものだ。
F0 木の枝が折れる。
F1 家屋の屋根がはがれる。
F2大木が根元から折れる。
F3 列車が脱線転覆する。
F4 車が空を飛ぶ。
F5 強固な建造物も基礎ごと飛んでいく。
F6 未曾有(みぞう)の超壊滅的な被害。
それぞれの段階の推定風速なども示されている。現在はさらにこの藤田スケールを改良した「改良藤田スケール」(0~5の6段階)が主流になっているそうだ。
今回の米国の竜巻の強度について、防災科学技術研究所の鈴木真一主任研究員は14日の日経新聞で、改良藤田スケールの「上から2番目の4か、最大の5の可能性がある」と語っている。
藤田さんはこのほか、航空機が急激な下降気流に巻き込まれる「ダウンバースト」の研究者としても著名だった。
生前から、「もしノーベル賞に気象部門があれば受賞確実」と言われていた。同じく気象部門の研究者の真鍋さんが受賞したので、もし藤田さんが健在なら、実際に受賞していたかもしれない。