2022年 7月 4日 (月)

自転車の免許 疋田智さんは「税金つぎ込む前に教育を」と異議

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嫌われ者にしない

   そういえば、久しく自転車に乗っていない冨永である。日常的な移動手段は徒歩かマイカー、たまに鉄道、という感じなのだ。

   歩道では、結構なスピードで追い抜いていくママチャリにヒヤリとする。前後に子ども座席をつけた電動アシストの重量級が多い。わが子の安全が第一の親心であるが、車道が空いている時はそっちを走ってくれないかと思ってしまう。

   一方、クルマの運転中には並走する自転車に神経を使う。追い抜く時は、安全のため右に膨らみ、ついつい対向車線にはみ出すことになる。クルマなみの速さで飛ばすのは車輪が細いスポーツタイプで、たいてい若めの男性が乗っている。正面から向かってくる「逆走車」にドキリとさせられることも少なくない。

   いずれにしても自転車は、日常的に乗らなくなった者には煩わしいか、怖い存在である。ただそんな私ですら、自転車に免許制度を持ち込むのは無駄だと思う。交通警察の仕事を増やすだけで、街頭での安全確保、とりわけ歩行者保護の効果は知れている。

   皆が自転車に乗れるようになる小学生を対象に、学校での講習会など、疋田さんが主張する「教育」を徹底させるほうがいい。そのうえで法的効力のない「こども免許」を発行するのはありだ。自動車、自転車、歩行者の共存に向けて手っ取り早いのは、自転車専用レーンを増やし、互いの安全を物理的に向上させることだろう。

   エコ推進の視点からも、自転車利用は社会にとって「善」に違いない。その主役が怖がられたり、嫌われたりするのは忍びない。

冨永 格

冨永格(とみなが・ただし)
コラムニスト。1956年、静岡生まれ。朝日新聞で経済部デスク、ブリュッセル支局長、パリ支局長などを歴任、2007年から6年間「天声人語」を担当した。欧州駐在の特別編集委員を経て退職。朝日カルチャーセンター「文章教室」の監修講師を務める。趣味は料理と街歩き、スポーツカーの運転。6速MTのやんちゃロータス乗り。

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