アイラップ「食洗機調理」に使うのは危険 動作不良や事故のもとに

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   冷凍保存や熱湯ボイル、電子レンジでの加熱に対応する袋のラップ「アイラップ」(販売元:岩谷マテリアル)。公式ツイッターが「食洗機調理しないで」と2022年2月16日、注意喚起した。事故や機械の故障に繋がる恐れがあるという。

   食洗機調理とは、食器洗い洗浄機(食洗機)を使った調理法だ。あまり聞きなれないかもしれないが、インターネット検索すると、食洗機でつくるローストビーフや温泉卵のレシピが見つかる。食洗機の運転時に内部が高温になるのを利用し、ゆでたり、蒸したりする工程に使うようだ。

  • アイラップを「食洗機」で使わないで
    アイラップを「食洗機」で使わないで
  • アイラップを「食洗機」で使わないで

通常用途から外れている

   「アイラップ」公式ツイッターの担当者に、投稿の経緯を取材した。ツイッターで「海外の調理本で紹介されていた、食洗機による調理法」が話題になったのが発端だ。その中に「耐熱性のポリ袋」と記載されているのを見たユーザーから「アイラップを使ってもよいか」と問い合わせがあったほか、「実際にアイラップでやってみよう」というツイートを見たという。

   担当者は、こう警鐘を鳴らす。

「食洗機(メーカーによる)の稼働部分に巻き込まれたり、袋が破損して内容物やフィルムが排水口をふさぐなど動作不良を引き起こしたりする可能性があります」

   そもそも、アイラップは食洗機での使用を前提につくられていない。「通常の用途から外れており、事故に際しても補償が難しい」のだ。メーカーとしては、アイラップを使用しての食洗機調理に関するトラブルは責任を負いかねるという。

「守ってほしい使い方」見て

   調理にまつわるトラブルやリスクを避けるうえでは、メーカー側が「守ってほしい使い方」としてパッケージに記載している事項にのっとるのが基本だ。

   「最近はポリ袋を有効活用するライフハックが多く編み出されており、メーカーとしても『こんな使い方があったのか!』と驚かされることが多くあります」と担当者。一方で「パッケージに記載してある、守ってほしいことの『真逆』を発信してしまう専門家(料理家、防災士)やメディア(テレビ、出版物)が多いのも確か」。トラブルに見舞われたユーザーが、最終的にメーカーにクレームを入れる例は少なくなく、頭を悩ませることが増えているそうだ。

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