2022年 7月 3日 (日)

AIがメール、ニュース記事を書く キーワード入れれば6秒で完成

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   面倒なメールの文章を、 AI(人工知能)が自動的に生成してくれる――。そんな時代は、もう夢物語ではないのかもしれない。AI事業の「ELYZA」(イライザ、東京都文京区)は、ウェブサイト「文章執筆AI ELYZA Pencil (イライザ ペンシル)」を公開中だ。

   作成したい文章のキーワードを2~8個入力すると、ニュース記事やメール文の体裁で文章が生成される。同社は、キーワードから約6秒で日本語の文章を生成できる言語AIを開発しており、このサイトはそのデモ版という位置付けだ。

  • AIが人に代わってメールを作る時は近い? (画像はイライザのリリースから)
    AIが人に代わってメールを作る時は近い? (画像はイライザのリリースから)
  • AIが人に代わってメールを作る時は近い? (画像はイライザのリリースから)

一般公開は国内初

   イライザ独自の「大規模言語AI」を用いて、高精度な文章の生成を可能にしたという。同社発表によると、「キーワードから文章生成できる大規模言語AIの一般公開は国内初」とのこと。穴埋め形式の文章のテンプレート(型)を用意しているのではなく、キーワードをもとにAIが一から文章を生成する形式とのことだ。

   「イライザ ペンシル」の利用は無料。実際に試してみよう。「カス丸」という取引先との打ち合わせ後、そのお礼とともに日程調整を行いたい旨を伝える、という内容のメール文を想定。「カス丸様」「打ち合わせ」「ご協力」「お礼」「後日」「日程調整」と6単語を登録した。結果、5〜6秒ほどで以下の文章が生成された。

「カス丸様
平素より大変お世話になっております。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき
誠にありがとうございます。お打ち合わせの際、カス丸様からご指摘いただいた点につきまして
早急に社内で検討し、進捗がございましたので
ご報告のため、貴社に訪問致したく存じます。
宜しければ、後日改めてお打ち合わせの機会を
頂戴できましたら幸甚でございます。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、
ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます」

   改行は原文通り。あいさつから締めの文までをしっかりと構成されている。想定とニュアンスが異なる点は多少はあるが、人間が作ったとしか思えないほどに自然な文章となった。

一瞬で芸能記事が完成した

   次に、ニュース記事を作ってみる。モデルがインスタグラムにアニメ「鬼滅の刃」のコスプレ画像を投稿し、ファンから絶賛を受ける――という架空の記事を想定。「タレントAさん」「鬼滅の刃」「コスプレ」「インスタグラム」「投稿」「反応」「そっくり」と7つのキーワードを登録した。生成を実行すると、5秒程度で、

『鬼滅の刃』のヒロインにそっくりなタレントAさんのコスプレが話題に
「鬼滅の刃」のヒロインにそっくりな、タレントのAさんのコスプレが話題になっている。AさんのInstagramに投稿されたもので、ファンからは絶賛の声が寄せられている。ネットでは「鬼滅の刃好きにはたまらん」などの反応があった。

   とざっくりとした芸能記事が完成した。「見出し」も付いてくる。こちらも自然な文章に仕上がっており、かなりの精度と言えそうだ。メールと記事のほか、職務経歴書の生成にも対応している。

   イライザの発表によると、同社では東京大学の学生3人と比較し、「イライザ ペンシル」の精度を検証した。AI側の執筆平均速度は「6.4秒」で、東大生の作業時間の56分の1。文章としての流暢さは同水準。正確性を示す事実と異なる記載をした率では、東大生が「20%」、イライザ ペンシルは「27%」だったという。

   同社では「全国民のホワイトカラー業務10%以上をAIへ代替できる可能性がある」と想定しているとのことだ。また2021年8月には、「ELYZA DIGEST」というサイトを公開。こちらはどんな文章を入力しても、AIが3行に要約してくれるというツールだ。

コメント欄は2022年8月23日から、システムを移行します。詳しくはお知らせをご確認ください。
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