2024年 4月 29日 (月)

■宝塚記念「カス丸の競馬GI大予想」
 エフフォーリア、グランプリ連覇なるか

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。早くも今週は上半期の総決算、グランプリ・宝塚記念(2022年6月26日、阪神競馬場、芝2200メートル)だじぇい。今年の平地GIは1番人気が勝てないレースばかりきゃすう。最後の宝塚記念も荒れるかもしれないじぇい。そこで聞きたいのが、2点あるきゃすう。一つは昨年の年度代表馬エフフォーリアと無敗牝馬3冠のデアリングタクトは復活するのかどうか。もう一つは、宝塚記念のコースは先行馬が有利と言われるけど、今回逃げ馬がタイトルホルダー、パンサラッサ、アフリカンゴールドなど数頭いるけど、先行争いはどうなるか、そしてペース次第で、結果が変わるからその辺りはどう予想するか、を知りたいじぇい。まずはガジュマル爺が本命◎にしているエフフォーリアだけど、暮れの有馬記念は勝ったけど、今年4月の大阪杯(GI、阪神2000メートル)は1番人気で9着と惨敗したきゃすう。本当に大丈夫か、心配だじぇい?

エフフォーリアはブリンカー着用で復活

   ガジュマル爺 大丈夫じゃ。一週前の追い切り(調教)では横山武史騎手も不安そうなコメントをしていたが、当週の追い切りではブリンカー(馬の視野を狭くする馬具)をつけた効果もあったのか、エフフォーリアらしい走りになったと言っておる。これで万全じゃ。その実力がトップクラスであることは誰もが認める馬じゃ。昨年のJRA年度代表馬じゃから、底力は一番じゃ。不可解なのはカス丸が言った前走の大阪杯の敗戦じゃ。デビュー戦から手綱をとってきた横山武史騎手はレース後、「この馬らしさがなかった」「余力がなかった」と調整ミスが影響したような話ぶりだったんじゃが、懸念材料として取り沙汰されていたのが成長力じゃ。エピファネイア産駒はこれまでに4歳以上でGIを勝ったことがないんじゃ。早熟で、3歳で競走馬として完成してしまう。古馬(4歳以上)になってからの成長が止まってしまうという説じゃ。とはいえ、大阪杯だけで評価を下げるわけにはいかんじゃろ。パンサラッサとタイトルホルダーが逃げ、それを捕まえに行ったエフフォーリアのあの有馬記念の再現ができるはずじゃ。このメンバーならドリームレース連覇は間違いないじゃろ。

   カス丸 確かに、最終追い切りは前肢を高く上げて、合図を出すとサッと他馬を追い抜いていたじぇい。しかし、どこまで戻ったかはわからないきゃすう。カスヨ姉さんは、エフフォーリアは押え△どまりだじぇい。やっぱり本調子じゃなきゃすう?

   カスヨ 私はエピファネイア産駒の成長力限界説なのね。事実、産駒は古馬になってから勝った重賞はアリストテレスがアメリカジョッキークラブカップ(AJCC / GII、中山2200メートル)で勝利した1回だけなのよ。厳密に言うと4歳じゃなく、3歳10か月だったわ。成長が止まると他の馬が成長するから追いつかれるし、場合によっては追い抜かれるわね。大阪杯の惨敗はそう説明しないと説明しきれないわよ。ただ今回、最終追い切りがまあまあだったから、過去の戦歴に敬意を表して馬券に入れるけど、まったく絡まない可能性も考えられると思っているわ。

   カス丸 ふー、予想が真逆だじぇい。どっちが正しいか、わからないきゃすう。さて、もう一頭、3冠牝馬のデアリングタクトはカスヨさんも爺も押え△だじぇい。やはりケガの影響は大きいきゃすう?

   カスヨ デアリングタクトは右前脚の繋靱帯炎というケガで、昨年4月に香港のレースから帰った後に見つかったのね。その後、治療に専念してケガ後の初レースが前走のヴィクトリアマイル(GI、東京1600メートル)だったのね。直線は馬場の悪い内ラチ沿いを通って伸びたんだけど6着と、不利な馬場でも3冠牝馬としての実力は十分に見せた一戦となったわ。今回は叩き2戦目で前走よりも良化していることは間違いないと思うんだけど、追い切りの走りを見てると2歳の頃とは明らかに違うわね。迫力がないし、なんだか違う馬になったみたいね。ケガは怖いわね。でも底力はある馬だし、宝塚記念は過去10年で8回牝馬が馬券に絡んでいるレースでもあり、実力を発揮できる展開になれば馬券には絡めるんじゃないかしらね。

   カス丸 なるほど。さて、今度は先行勢きゃすう。まず逃げ馬はタイトルホルダー、パンサラッサどっちが行くじぇい?爺はタイトルホルダーを単穴▲、カスヨさんは逃げ馬は一頭も印なしきゃすう。前潰れの展開を予想だじぇい。

   ガジュマル爺 今回逃げるのは、有馬記念(GI、中山2500メートル)と同じパンサラッサじゃろ。タイトルホルダーの追い切りは1週前、当週ともに前に一頭走らせて追っかける形をとっていたからのう。しかし、わしはこの形だと有馬記念のときのように共倒れになる危険があるとみておるんじゃ。パンサラッサが勝ったのは、2000メートルまでじゃ。タイトルホルダーはもっと距離が長くても大丈夫じゃが、勝つときは単騎で逃げたときじゃ。前走の天皇賞・春は2着のディープボンドに7馬身をつける圧勝。「さすが菊花賞馬」を思わせたんじゃ。その菊花賞(GI、阪神3000メートル)や前々走の日経賞(GII、中山2500メートル)、3歳時の弥生賞ディープインパクト記念(GII、中山2000メートル)、新馬戦(中山1800メートル)と勝った5戦はすべて逃げ切り。スタートから先手を奪うと、最後まで先頭を譲ることはなかった。勝った時は逃げた時で、逃げられなかったときは負けた時とわかりやすい馬なんじゃ。阪神内回りの宝塚記念のコースは、外回り4コーナーの出口がスタート。下り坂から、1コーナーまでの距離が525メートルと長く、前半は速いラップになりやすい。いつパンサラッサを捕まえるか、ここが今回のキモじゃよ。向正面はペースが落ち着き、ゆったりと流れる。ここで捕まえてしまうか、最後の直線まで行くと差し馬勢が来て、有馬記念のようにやられてしまう。タイトルホルダーにとっては難しいところじゃ。それに4歳世代のライバル、エフフォーリアとの対戦は分が悪く、皐月賞(GI、中山2000メートル。2着)、日本ダービー(GI、東京2400メートル。6着)、有馬記念と3戦3敗なんじゃ。成長力に勝るタイトルホルダーの巻き返しがあるかないか、注目されるところじゃな。

   カス丸 さてもう一頭、有馬記念の2着馬、ディープボンドきゃすう。この馬が今回のメンバーの中で、一番GIのタイトルが欲しいはずだじぇい。陣営の意気込みも普段以上に増して、期待があるような気がするきゃすう。爺もカスヨさんも押え△だけど、今回はその程度きゃすう?

   ガジュマル爺 確かにディープボンドにとって、残るはGIのタイトルだけじゃな。前走は、初のGI制覇を目指した天皇賞・春(阪神3200メートル)で1番人気に推されたが、タイトルホルダーに惨敗じゃ。暮れの有馬記念は先団から直線でジワジワ脚を伸ばして勝ったエフフォーリアの2着にがんばった。今回、2200メートルの距離がなんとも微妙だが、2020年の京都新聞杯(GII、京都)での優勝もある。先行できる脚に、近走は国内では5戦連続で連対(2着以内)を外しておらず、好調が持続できておる。鞍上の和田竜二騎手とのコンビならば、GI初制覇もおかしくはないはずじゃ。

   カスヨ 押えにはしたけど、ディープボンドはいつGIを取ってもおかしくないと思うわ。阪神大賞典(GII、阪神3000メートル)を連覇、天皇賞・春を2着2回、有馬記念2着、仏フォア賞(GII、ロンシャン2400メートル)1着など、古馬になってからの戦績は目を見張るものがあるしね。なによりもGI特有のハイペースを先行してもスピードを持続できるスタミナをもっているのが強みよ。宝塚記念はコース形態上、直線だけの上がり勝負になりづらいので、ディープボンドのような強靭なスタミナと力強い末脚があれば絶好の舞台に間違いないわ。悲願のGI制覇が見られるかもね。

   カス丸 ところで、宝塚記念は有馬記念と違って王者が勝つというより、伏兵視された馬がしばしば勝っているじぇい。今年のGIも同じ傾向だけど、カスヨさんの本命◎がヒシイグアスと、これは穴狙い予想きゃすう?

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