ハンバーガーチェーン「モスバーガー」が、月に出店!? メタバース(仮想空間)上で、初の仮想店舗「モスバーガーONTHEMOON(オンザムーン)」を展開しているのだ。モスバーガーとして初の「月見」メニュー「月見フォカッチャ」(2022年9月14日発売予定)登場にあわせたもの。運営会社の「モスフードサービス」は、9月6日に「オンザムーン」内で会見を実施。VR記者カスマルは取材のため、「月面」まで向かった。SFの世界広がる「モスバーガーオンザムーン」は、メタバースプラットフォーム「VRChat」内にある。ワールドに入ると、ユーザーの初期位置は宇宙船の中だ。外にはSF映画に出てくる月面基地のような空間が広がる。他の天体へ配達に行くのか、推進装置付きのデリバリーバッグを背負った「うさぎ」が宇宙まで飛んでいく光景が目に入る。VRChatのアバターには、ジャンプ機能が備わっている。実は、「オンザムーン」でジャンプをすると通常の数倍の高度を跳躍できる。月の重力まで再現しているようだ。月面上のステージに、モスフードサービスのマーケティング本部長・安藤芳徳氏と、同本部・濱崎真一郎氏が登壇した。アバターは、本人の容姿を模しているという。ファストフードチェーン各社では毎年、秋になるとたまごを使った「月見」バーガーが登場する。「モスバーガーの月見バーガーも食べたい」との声が毎年寄せられていたと安藤氏。今回は「やっとおいしいのができた」として、「月見バーガー商戦」に参入したという。安藤氏は、VR記者カスマルの取材にも応じた。月見フォカッチャ発売にあたり、近ごろ「メタバース」が流行していることもあり、今回仮想店舗「オンザムーン」を出店したと答えた。本来「仮想空間」と、味覚による体験を伴う「食品」は遠い関係にあるという課題点に触れつつも、今後もメタバースを活用した商品販促に力を入れていきたいとした。調理方法やギミックは細かい「オンザムーン」店舗内の厨房では、実際のメニューの調理体験を楽しめる。「月見フォカッチャ」をはじめ「枝豆コーンフライ」と「ももジンジャーエール」、「モスシェイク バニラ」を作れるのだ。調理方法やギミックは細かい。「月見フォカッチャ」ならフォカッチャを焼く、グリーンリーフを乗せる、ソーセージをゆでて乗せる、千切りキャベツを乗せる、ソースを乗せる、「半熟風たまご」を乗せる、包装に入れる、という手順で完成する。作った商品はそれぞれトレーに乗せ、持ち運び可能だ。アバターの口元に持っていき、食べることもできる。9月14日~16日にはモスバーガー実店舗で、無料のメタバース体験会を実施予定だ。対象は東京・渋谷区の恵比寿東店、渋谷道玄坂店、渋谷公園通り店。来場者はVRゴーグルをつけ、「オンザムーン」の空間内に入れる。実施時間は店舗ごとに異なる。
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