周富徳さんの中華料理店「広東名菜 富徳」閉店へ 本人没後も営業続いていた

   中華の名店がまたひとつ、終業に。著名な中華料理人・周富徳さんの名前を冠した「広東名菜 富徳」(東京都港区)が、2022年10月31日に閉店する。周さんは2014年に肺炎のため、71歳で亡くなった

   公式サイトによると、周さんが店主を務め、料理教室も開催していたという。

  • 「広東名菜 富徳」が閉店に
    「広東名菜 富徳」が閉店に
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テレビで活躍し人気者に

   周さんは料理人のかたわら、「浅草橋ヤング洋品店」(テレビ東京系)や「料理の鉄人」(フジテレビ系)に出演し、人気者となった。テレビ出演のきっかけを作ったのは、演出家でタレントのテリー伊藤さんだった。

   「広東名菜 富徳」は周さんがオーナーシェフを務め、息子の周志鴻(しゅう・しこう)さんと共に料理の腕を振るっていた。周さん本人の死後も、店の営業は続いていたが、公式サイトによると「契約満了のため」10月いっぱいで閉店になり、27年の歴史に終止符を打つこととなる。

   東京・北青山にある店を平日昼間に訪ねてみると、周囲は人がまばらな様子。店頭には「いらっしゃいませ」と書かれた立て看板があったが、この日は定休日だった。外から見えるように掲載されている写真は、周親子と思われる写真もあった。

   なお、周さんが総料理長を務めた、横浜中華街の老舗「聘珍樓 横濱本店」も今年5月15日で閉店。6月2日には、同店を経営する法人が破産開始決定を受けた。

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