2024年 5月 7日 (火)

職場なのに「公園みたい」 木材家具活用で緊張和らぎ、会話が増える

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木材の良い匂いがダイレクトに

   では、(b) 搬入から1か月後の同回答者たちは、どの家具に興味を引かれたのか。(a)搬入直後の結果とは打って変わり、(2)が4票、(3)が1票となった(1人は無回答)。

   (2)が票を集めた背景には、「最も積極的に使われた」ことがあるようだ。木材の持つ魅力や、家具デザインが業務へプラスに作用したのが、各意見から推し量れる。

「この場所で、仕事していると木材の良い匂いがダイレクトにきて、頭がスッキリします」
「以前のテーブル・椅子よりもコンパクトになり、ミーティングなどの時間に集中しやすくなったと感じる。テーブルの高さやイスの変更により、姿勢が正された気がする」

   (3)を挙げた人は、「公園にいるかのような雰囲気になり、職場独特の緊張感が和らぐようなイメージがある。プレッシャーが無い」と理由を述べた。

   職場内に「木の心地よさを感じられる場」が出来る前と比べ、空間での過ごし方に変化はあったかという問い(自由記述)には、主にこのような答えが寄せられた。

「什器について話す機会が増えて、コミュニケーションをとるきっかけになった」
「職場全体の雰囲気が明るくなった。同じような作業・人であっても声をかけやすい感じ」

   「木」が共通の話題となり、社員同士が自然に交流する空気が醸成されたようだ。さらに「仕事の合間などに、本棚から本を手に取って読む時間ができた」と、家具を積極的に利用している様子がうかがえる声もあった。

   最後の質問。職場内に「木の心地よさを感じられる場」が出来る前と比べ、「業務」に変化はあったのか。自由記述で尋ねると、「特に変わらない(1人)」との回答もあったが、多くは「良い変化がもたらされたと感じている」ことが伝わる答えが集まった。

「仕事に息詰まった時に、場所を変えて木材のエリアで仕事する事によって、頭がリフレッシュされた」
「木の香りが思ったよりも持続し、リラックスする時間ができた。SDGsに関わることができているという意識を持つことができた」

   2022年7月から数か月に渡り、国産材の魅力や価値、活用法を伝えてきた本連載。次回は最終回として、JR東日本、西川バウム、乃村工藝社らと取り組みを振り返る。

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