水木しげるさんも力説
日本で「長時間の睡眠」を勧めていたひとりが、漫画家の故・水木しげるさんだ。
水木さんの短編作品「睡眠のちから」では、徹夜自慢をする漫画家の石ノ森章太郎さん、手塚治虫さんに向けて、こんなふうに力説していた。
「自分はどんなに忙しくても十時間は寝ています」
「アンタら睡眠をバカにしちゃあいけませんョ」
「眠っている分だけ長生きするんです」
「幸せなんかも"睡眠力"から湧いてくる」
長時間睡眠を大事にした水木さんが亡くなった2015年、93歳のとき。日本人男性の平均寿命と比べて12年近く長生きだった。そして何より、生前に数々の名作を残してくれた。