2024年 5月 6日 (月)

ChatGPT「目からウロコ」の使い道 「AIで画像生成」その命令文書かせる

待ち望んだサイバー忍者が登場

   続いては「4人組ロックバンドのアルバムジャケット風のイラスト」をStable Diffusionnに指示。アニメキャラのような絵が出現したが、あまりバンドらしくはない。

   ChatGPTに指示し、また「理想的なプロンプト」を英語で出力させる。「イラストはロックコンサートのエネルギーや熱狂を伝えるもの」「バンドメンバーはそれぞれ個性的な楽器を持ち、目立つように描かれる」といった細かい指示が加わる。

   Stable Diffusionに打ち込むと、紫色や黄、赤色を使った前衛的なタッチのイラストが完成した。洋楽のバンド風だ。4枚のうち右上のイラストは、メンバーの1人が小さいギターを口にくわえているように見える。架空のバンドながら、ギタリストの個性がにじみ出てくるかのようなデザインだ。

   最後のお題は「SF風忍者」。未来の科学技術を身にまとった忍者のイラストだ。Stable Diffusionに「SF風の装備やロボットのような装備をした忍者の画像」と入力する。出てきたのは、かわいらしいロボットの写実的な画像。忍者要素は全くない。

   再びChatGPTに英語のプロンプトを書かせる。「忍者は戦闘態勢に入ったアクションポーズ」「忍者は金属や技術的な要素を含む。輝く回路、先進的な武器、ロボットの手足などだ」「背景は近未来的な街並みや実験室で、SFのテーマを強調する」と、忍者の見た目や背景に至るまで細かい要素を加えてくれた。

   これをStable Diffusionに打ち込むと、サイバーパンク作品に登場しそうな忍者が完成した。夕焼けのビルの前を跳躍する、光沢のある機械的な装備を身にまとった忍者。光るビル街を背景にこちらを見すえ、ロボットのような脚部を持つ黒い忍者。記者が「なんとなくこういう画像が欲しい」と考えていたイメージ通りだ。

   このように抽象的なプロンプト文でも、ChatGPTに任せれば欲しいデザインや雰囲気といった情報を補ってくれる。初心者がイラストAIへの指示に苦戦しているなら、ChatGPTに一度任せてみる価値はありそうだ。出来上がった作品が、すでに誰かが作った作品と似ていないか、ちょっと気になるところではあるが。

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