2024年 5月 16日 (木)

WEBTOON「誰でも作れる時代」が来る? 制作の「民主化」を考える

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【すばらトゥーン】
スマートフォンで読むのに最適化されたフルカラーの縦読み漫画、「WEBTOON」。韓国発のコンテンツだが、昨今は国産作品の台頭もめざましい。 ナンバーナインが運営するWEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さんをメインパーソナリティに迎え、ツイッター(現、X)のスペースで「国産のすばらしいWEBTOON作品とホットトピックを紹介する番組」を実施。記事では模様をダイジェストでお届けする。

   第七回のゲストは、大日本印刷(東京都新宿区)の松原嘉哉さん。同社のWEBTOON事業を統括するプロデューサーだ。今後、自社プラットフォームでWEBTOON作品を立ち上げる予定があるという。プラットフォーマー視点で、気になる作品や話題を紹介してくれた。

  • (左から)大日本印刷の松原嘉哉さん、「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さん
    (左から)大日本印刷の松原嘉哉さん、「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さん
  • (左から)大日本印刷の松原嘉哉さん、「Studio No.9」の漫画編集者・遠藤さん

出来心レベルではない不倫

   まずは、松原さんがおすすめする2作品から。

大切な日はいつも雨  (7:10~)

あらすじ: 24歳を目前に彼氏にフラれた水島恭子は、意を決して東京へ向かう。新しく出会った男性は17歳上の男性、前野洋一。そして久しぶりに再会した同郷の先輩、笠埼貴弘。新しい恋に戸惑いながらも、恭子は大人の女性として成長していく。
「柔らかいタッチの絵で、映画を見ているような心地よさ、余韻がある。10月15日に書籍化したので、紙の本としても見られる」(松原さん)

   遠藤さん曰く、WEBTOONは「スマートフォンで読む」前提のため、バックライトありきの着色、すなわち「彩度の高いイラスト」になりやすい。ただ本作は淡く優しい色づかいなので、紙書籍になっても魅力が損なわれにくいのでは、とみる。

   なお同作は「LINEマンガ」で累計1億ビューの実績を持つ。遠藤さん曰く「継続した人気がないと、なかなかいかない数字」。2023年12月時点で200話を超えており、読みごたえがある。

   主人公だけではなく他キャラクターの話がまとまって入り、深く掘り下げられることもあるようで、遠藤さんは「主人公だけを軸にした物語ではない感じ」と言い表した。

   WEBTOONは一気読みより、「毎日1話ずつ」タイプの人が多いため、複数キャラのストーリーが同時並行すると、読み手の混乱を招きやすい。そのため主人公を軸とし、3話程度ごとに小さな出来事を解決しつつ、ロングスパンで大筋のストーリーを展開する作品が多いそうだが、同作は話数をかけて各キャラを掘り下げ、多角的視点での世界観の理解、感情移入につなげているようだ。

夫の家庭を壊すまで (25:12~)

あらすじ: 学生時代からの交際を実らせ、最愛の夫・勇大と息子と、幸せな生活を送っていたみのり(31)。しかし、長年にわたって勇大に裏切られていたことを知ったみのりは、勇大が大切にする「もう1つの家庭」を壊すため、壮絶な復讐計画を立て始める。

   1話ごとに盛り上がりをうまく作っている、と松原さん。「なぜ夫が他に家庭を作っているのか」がわからないまま進んでいくのが、読者を惹きつけるポイントのようだ。

   不倫されてかわいそうな「善良な妻」が、夫を見返す話か......と思いきや、「悪いやつしかいない。夫の不倫相手の子供だけが、唯一の良心」と遠藤さん。15年前、32年前にさかのぼって事の発端が明かされるなど、「出来心レベルではない不倫」が展開されているそう。

   なお夫・勇大の第一印象を巡っては、「明らかに嫌そうなやつに見えない」という松原さんと、「絶対悪いヤツじゃん」と直感した遠藤さんとで意見が真っ二つ。「別に松原さんを、否定するわけじゃないんですけど」との不穏な前置きから始まった、遠藤さんの見解はスペースにて(27:51~)

   続いて、遠藤さんのおすすめ作品は下記の通り。

キラー・ゴールドフィッシュ (16:42~)

あらすじ:サスペンス刑事ドラマ。「エリート組」の甘ちゃん刑事と、「超常現象対策係」の大胆不敵な女刑事が凸凹バディを組み、「金魚の呪い」と噂される、不可解な連続殺人事件の真相に迫る。事件の背後で、超能力集団が暗躍していることが明らかに...。

   遠藤さんはまず、原作の『SUPER SAPIENSS』に注目した。堤幸彦監督、本広克行監督、佐藤祐市監督らが共同で制作指揮をとり、サポーターと一丸となって「原作づくりから映像化および配給(配信)に関する全プロセスの一気通貫」に挑むエンタメプロジェクトだ。映像制作と合わせ、WEBTOON制作もしているという。

   そのため、「読んで、ドラマや映画みたいな雰囲気の作品だなと思った」そうで、いわゆる「WEBTOONの王道」とは異なる、挑戦的なマインドを感じるという。その理由はスペースにて(18:41~)

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