【連載】Z世代のトレンド研究「Z世代」は、日々どんな情報に注目し、トレンドを追っているのか。テテマーチ(東京都目黒区)マーケティング研究室「lookey(ルーキー)」のプロジェクトリーダー・川又潤子さんが、Z世代メンバー(同社定義:1995年から2010年生まれ)と共に、はやりのヒト・モノ・コトを取材。人気の秘訣をZ世代の視点で分析し、伝えていく。平成初期に一世を風靡した、ギャル。「濃いヘアメイクに派手な見た目」を連想する方が多いのではないでしょうか?しかし令和のZ世代女子は、必ずしもギャルの見た目だけに憧れているわけではない様子。ギャルが持つ「明るさ」「ノリの良さ」「自己肯定感の高さ」などの、通称「ギャルマインド」にまで惹かれる人が増えているそうです。lookeyメンバーである私・武井もその一人で、ギャルメイクにチャレンジして、「ギャルマインド」を心の中で育ててみたいという憧れがありました。そこで今回は、東京・渋谷の「LOALOGALMAKESTUDIO(ロアロギャルメイクスタジオ)」でギャルメイクを体験。見た目を変えることで「ギャルマインド」まで宿るのか、身をもって検証します!令和のギャルは白でも黒でもなく今回は、スタッフのりぶらさんと、まーちりんさんにギャルメイクをしてもらいました。まずは、どんなギャルになりたいかの相談から。武井「顔つきが幼いと言われるのがコンプレックスなので、お姉さん風のギャルになりたくて......」りぶらさん「(雑誌を見せながら)こんな雰囲気はどう~? 今は少し明るい色味の『ラテ肌』が人気! 今風で大人っぽいギャルになれるよ!」昔のギャルは日焼けサロンへ行ったり、暗い色のファンデーションで肌をとにかく黒く魅せたりと、「ガングロ」が主流だったと言います。ただ最近は白ギャルでもガングロギャルでもない、中間の「ラテ肌」と呼ばれる色味も人気なんだそう。「ラテ肌」は、「ガングロ」より黒くはありませんが、暗いファンデーションを肌にのせます。まるでカフェラテのように、黒でも白でもない、中間の色味です。なりたいギャル像を共有したら、さっそくド派手なアイメイクがスタート!100色のアイシャドウパレットからオレンジブラウンの色味をチョイスし、ブラシで濃く乗せていきます。りぶらさん「つけまつげは3枚重ねて盛るよ!」武井「こんなに視界の端に黒い毛が入るのは初めてです......」りぶらさんが、つけまつげをどんどん付けていきます。とても長いネイルをしているのに、器用!肌を暗くすること小顔に見えるという、思いもよらぬ「ラテ肌」効果ファンデーションの後は、ノーズシャドウ&ハイライトの工程へ。鼻をすっきり立体的にみせられるメイクで、ギャルメイクの定番です。りぶらさん「武井さんの骨格や肌の色に合わせて、少し控えめにノーズシャドウとハイライト入れるね!」武井「(鏡を見て)......? 全然控えめに見えないです......でも鼻筋がくっきりして鼻が高く見えて嬉しい!」今風の仕上がりになると言えど、やはりギャルメイク。私たちが普段する化粧よりも、濃い見た目になることは今も昔も変わらないようです。心の中にギャルが爆誕メイクをすること、約1時間。最後に明るい髪色のウィッグを被り、ギャルにとっての定番アイテム「ルーズソックス」を履いて、ついに完成です。今回、目(つけまつげ)とハイライトが特に印象に残りました。「出すところを出す、削るところを黒くする」という、メイクの基礎を盛りに盛るとギャルメイクにつながるのだと、勉強になりましたね。その後は渋谷を散歩してプリクラを撮るのが通常ですが、今回はりぶらさん、まーちりんさんとTikTok撮影をして終了!
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