公邸では「ロイヤルコペンハーゲン」が特別展示
この日、通常非公開の大使公邸のガイド付きツアーも行われた。デンマークの大使館と大使公邸は、日本を代表する建築家・槇文彦氏が設計したもので、1979年に建築された。リビングには天井から床まで全てガラスになった窓があり、外の光を最大限に取り入れる設計となっている。
ヤール・フリースマスン駐日大使は、公邸について、「住む場であり、仕事としても欠かせないものだ」と話す。朝食会や昼食会、夕食会、レセプション、セミナーなどの形でもてなす場だと説明した。
公邸内では、創業250周年を迎える「ロイヤルコペンハーゲン」の特別展示も。同社が10月30日に開催した記念イベントで披露したものの一部で、インテリアスタイリスト作原文子氏がスタイリングを手がけたという。さらに、デンマーク家具デザイナーのポール・ケアホルム氏の椅子や照明器具メーカー「ルイスポールセン」の証明なども並んでいた。
また、ニットウェアブランド「グドゥルン&グドゥルン」とサウンドアーティスト「イェンス・L・トムセン」によるコラボレーションした作品「The SEA IN ORCA」(ザ・シー・イン・オルカ)も展示。これは、再利用アクリル製の椅子にフェロー諸島産の羊皮を敷いた作品で、ヘッドホンをつけて椅子に触れると海や風の音が聞こえる仕組みになっている。
今回のイベントについて、職員は、「普段から使っていただいている製品もあるので、デンマークの食や文化を一般の方々にも知っていただきたい。消費者の方々に身近なところで体験していただくことがメッセージの1つです」と話している。