「チーム青森」になった気分 五輪サイズリンクでカーリング

   第21回冬季オリンピックが、2月12日からカナダのバンクーバーで始まりますね。マンハッタンには、冬季限定でオープンするアイススケートリンクがたくさんあってスケートはアメリカでも大人気。

   父親が日本人のショート・トラックの人気選手アポロ・アントン・大野は、ダンスの競技番組「ダンシング・ウイズ・ザ・スターズ」に登場し優勝をさらったりと、オフの間も注目を集めていました。

   そうそう、あのsoul patchと呼ばれるアポロの下顎のひげ。なくなってます!

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マンハッタンから1時間


ベテランになると投げる姿も美しい。カーリングの強豪国カナダ出身のディーンさん

   オリンピックでしか見た事がない、なんとなく気になるスポーツのひとつ、カーリングに挑戦するチャンスがありました。

   日本と同じく、アメリカでも、カーリングは、知ってはいるが、どこでできるかも知らないし、やっている人も知らない。というのが現実。マンハッタンから1時間で行けるところにオリンピックと同じサイズのカーリング専用リンクがあったのです。

   このカーリング、オリンピックの正式種目になったのは98年の長野大会から、スコットランドで生まれ、ストーンを回転させるとカーブを描いて進行することからカーリングと名づけられたそう。

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右の女性は、ディーンさんのお母さん。スイーピングも力強い
カーリングは初体験の参加者。オリンピックがきっかけの人多し

   必要な物は、氷の上にいるので寒くない防寒着に手袋とスニーカーだけ。 筋力がなくても、運動神経がなくても大丈夫。と、言われても、滑り系に弱い私は、腰が引けたまま。

   しかし、スニーカーにグリッパーという滑り止めカバーを装着すると、氷の上もガシガシ自信を持って歩けます。氷面は、小石をひいたように、少しボコボコに加工されているので、重いストーンもこの突起の上を滑っていくのです。

   競技は、ストーンを投げて、リンクの向こうにあるまとの中心に近ければ近いほど、得点を獲得できるということ。

   投げる時は、滑り止めをつけていないスニーカーの下にテフロン加工の板っきれを敷いて、それに乗ってすい~っと滑り、同時にストーンを、体全体を使って押し出します。スケートがまったくできなくても、重心が低いので、誰でもすぐできるようになります。美しさはともかく。

   私は、数ヶ月前に左膝を損傷し、曲げた膝に体重を預ける事は不可能。で、右利きですが、左投げにしてみました。第1投。かなりへっぽこなのに、ビギナーズラック。あのボタンの真ん中に停止したのです。

   すべては、チームメイトが必死で氷をブルームでこすってくれたおかげ。このスイープする事によって、ストーンの落ちかったスピードが保たれるのだそう。

   ほんの1時間前には、誰もリンクに降りた事がなかった人たちが4人一組、一丸となって戦いました。

   もう一方のリンクでは、スイーピングに腰がしっかり入ったおばちゃんが大活躍。

   「老若男女、体力なくても、だれでもできますね~」と豪語していた次の日、スイープで張り切りすぎて、上半身筋肉痛に見舞われました。

   リンクにいたほとんどの人が、オリンピックで初めて知って、やってみたいと思っていたとのこと。

   前回のオリンピックの後は寒空の中、入会希望者がぐるりと建物を囲み長時間並んだそう。ウィンタースポーツ始めるならオリンピックの前、まさに今がおすすめですよ。

坂本真理

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