震災輸送で「最後のご奉公」 A300-600R型機ラストフライト


A300-600R型機は約20年間にわたって活躍した

   東日本大震災の影響で延期になっていた日本航空(JAL)のエアバスA300-600R型機のラストフライトが2011年5月31日行われ、約20年の活躍に幕を閉じた。これでJALグループからエアバス社の飛行機はすべて姿を消す。

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   この日のラストフライトでは、パイロットや客室乗務員(CA)が羽田空港の搭乗ゲートに姿を見せ、乗客を見送った。約16年間にわたってA300-600Rに乗務したという機長の荻原憲一さん(43)は、

「(退役は)早く会社が再生に向かうためなので仕方がないが、さびしい。(震災後の)物流面ではお役に立てたのでは」

と、名残惜しそうに話していた。

   147人の乗客を乗せたJL1207便は15時30分過ぎに青森空港に向けて出発した。青森からの折り返し便のJL1208便(19時前に羽田に到着)が文字通りの最終便。

   A300-600Rは旧日本エアシステム(JAS)時代の1991年に導入され、約20年にわたって活躍。主に地方路線を結んだ中型機だが、不採算路線からの撤退や機材の小型化を柱としたJALの経営再建策の一環として退役が決まっていた。3月初旬のボーイング747-400型機に続いて、3月下旬にはA300-600Rも退役することになっていた。

   そこへ東日本大震災が発生。東京・大阪から東北地区への臨時便が多く設定されたことから引退が延ばされた。中型機の代表格として知られるボーイング767型機と比べて貨物室が大きいことから、東北への貨物輸送にも貢献した。

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