「夫源病」ってなに?女性の更年期障害の本質に迫る

   大阪大学出版会は、新刊書「夫源病 こんなアタシに誰がした」を2011年11月22日(いい夫婦の日)に発売した。著者は大阪大学大学院医学系研究科准教授の石蔵文信氏。

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女性ホルモンだけで更年期症状説明できる?


「私の体調不良の原因はあんたよ!」と叫ぶ前に

   女性の更年期障害は決定的な解決法の発見や原因究明はまだ成されていないが、閉経後のホルモンバランスの変化が有力な原因とされており、ホルモン療法や漢方治療、精神療法などの治療法が紹介されている。しかし、30代、40代で更年期のような症状に襲われる人もおり、発症が閉経時期と重なるとはかぎらない。同書では、社会進出の増加や日常生活での新たなストレスが発生するなか、「女性ホルモンだけで更年期症状が説明できるのだろうか?」に着目している。

女性の更年期障害の本質に迫る

   著者は男性更年期外来の開設後の10年間で約600人の相談に応じてきた一方で、その看病をする妻の悩みにも耳を傾けてきた。その中で何気ない言動や行動に傷つきながらも、耐えて家庭を支える女性の姿が見えてきたという。

   豊富な事例で女性の更年期障害の本質に迫りながら、もっと楽にやっていける夫婦関係で悪循環を断ち、更年期症状の改善につなげることを目的にしている。242ページで、1365円。

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