【ご当地グルメ食べまくり】甲州ワインは「日本代表」の趣

   東京に数あるアンテナショップのなかでも、日本橋の「富士の国やまなし館」ほどワインに力を入れている店はないだろう。店のスペースの半分ほどはワインコーナーに割かれている印象で、地場の「ご当地ワイン」を豊富に取りそろえている。

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和食との相性バッチリ


飲み比べの末もっともおいしかったという

   山梨県は、勝沼などの地域を中心に日本のワインどころとして知られるが、近年は山梨の伝統的なブドウ種「甲州」を使った白ワイン、「甲州ワイン」が知名度と存在感を増してきているようだ。味や香りの華やかさという点では控えめで、わりと辛口なこともあって、味噌、醤油の味付け、米飯などの和食との相性がいいとされている。

   「甲州ワイン」がひとたび海外に出れば、いまやワイン日本代表の趣もある。国内の航空会社の海外路線で提供されたり、海外のワインコンクールでも高評価を得るものがあるそうだ。

   世界的に見ると、赤ワインではカベルネソーヴィニヨンやメルロー、白ではシャルドネなどの品種が有力で、山梨のワイナリーでもこうした品種のワインを生産している。ワイン担当の店員さんに、甲州種とシャルドネでは、どちらを選ぶべきかと聞くと、「和食に合うということもあり、(山梨産のワインでは)やはり甲州種がおすすめです」と、ご当地愛あるお答えだった。

甲斐駒ヶ岳のふもとで生まれた

   そこでおすすめの甲州ワインを聞くと、いろいろと飲みくらべた上でのでおすすめだというのが「シャルマンワイン・北杜ブラン2009無濾過」(720ミリリットル、1680円)だった。「甲州種の香りがより引き出されている」とのこと。甲斐駒ヶ岳のふもと、北杜市白州町のワイナリーから生まれたワインだ。地域上の甲州からはだいぶ北西にあるが、甲州種100%のワインである。

   とくにワインに詳しいわけでもない筆者は、以前に「甲州ワイン」を飲んで玄妙な味と感じたことがあった。今回の北杜ブランはたしかに味や香りがはっきりとして、気取らずに食中酒として楽しめた。すしや魚卵、煮物などと合わせてみて悪くなかったが、なにより5月の日本のさわやかな薫風と最高に合って、心が晴れるようなワインであった。


商品名:シャルマンワイン・北杜ブラン2009無濾過

製造: 江井ヶ嶋酒造

サイズ:720ミリリットル

価格:1680円

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