ANA新シート、自動車の乗り心地追求60年のトヨタ紡織と共同開発 「座った瞬間に違い分かる」

   全日本空輸(ANA)と、トヨタ自動車グループのトヨタ紡織は2015年4月21日、航空機の国内線用普通席の新シートを共同開発したと発表した。トヨタ紡織が航空機のシートの開発・製造するのは初めて。自動車用シートで培った技術を応用して自信作が出来上がったという。

質問に答えるゲストの高梨沙羅選手
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ジャンプ高梨選手「足がちゃんと着く」と感激

   東京都内で開かれた発表会には、スキー・ジャンプの高梨沙羅選手が招かれて座り心地を試した。「体全体が包まれている感覚で、腰もしっかり支えられている」と満足そう。新シートは、従来のものよりも座面が低く、欧米人に比べて体格が小さい日本人向けに設計されているという。ANAの篠辺修社長は「座った瞬間に違いがよく分かると思う」と述べた。

   高梨選手が新シートに座って最も強く感じたことは「足がちゃんと(床に)着いている」こと。小柄な高梨選手はこれまで、遠征などで利用する航空機の座席では足が床に着かず膝に負担がかかるなどコンディション作りに影響があったという。新シートは「ずっと座っていられそう」と笑顔を見せた。

   発表会での説明によると、新開発のシートは背の高い人にとっても快適さを感じるように調整されおり、また、全体を薄型にしてシートピッチ(前後の座席の間隔)を広げるなど、負担が少ない姿勢で着席できるようミリ単位の調整が施されている。トヨタ紡織の豊田周平社長は「胸を張って送り出せる」と述べた。

   ANAによると、乗客が改善を要望するものとして「座席」が25%以上と最も多い。数字に表れない部分も含めた「座り心地」の良さを、トヨタ紡織と3年をかけて追求してきた。ANAの篠辺社長は「本当に良いシートができた。是非、座り心地を試していただきたい」と利用を呼び掛けた。

   新シートは15年6月から、B767-300 6機の普通席に導入予定。

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