ワクチン接種予約電話「ナビダイヤル」の落とし穴 待ち続けたら通話料金高額に

   新型コロナウイルスワクチンの接種予約で、思わぬ「請求」に青ざめる恐れがある。

   各自治体が予約対応を行うコールセンターの電話番号には、一般的な固定電話のほか、ナビダイヤルとフリーダイヤルが利用されている。「0120」で始まるフリーダイヤルとの通話料は着信側が負担する。一方「0570」で始まるナビダイヤルは、発信者負担だ。長時間通話を行った場合、高額の通話料金が発生し得る。

予約の電話をしていたら、通話料が高額になるかも?
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オペレーターの応答を待っている間も課金

    NTTコミュニケーションズ公式サイトによると、フリーダイヤルやナビダイヤルを導入すると、自動音声ガイダンスや、同一の番号への発信を複数の着信先へ振り分けてくれるオプション機能などを利用できる。

   ナビダイヤルへの電話は、携帯電話事業者が提供する電話かけ放題サービスの対象とならない場合がある。 NTTコミュニケーションズ公式サイトでは、ワクチン予約用電話の音声ガイダンス後の待ち時間が長くなると、通話料が高額となる恐れがあるとの注意喚起が行われている。

   平日昼間に携帯電話から発信し、1分間通話した場合の料金は、税込33円になる。発信者が負担する通話料は、「ナビダイヤルでおつなぎします」といった事前料金通知ガイダンス音声が流れた後から発生する。相手側につながったら、自動音声や待っている状態でも有料となるわけだ。

   長崎市のコールセンターでは、ナビダイヤルが導入されている。同市サイトによると、音声ガイダンスや複数拠点で受付を行うためだ。一般電話ではこうした機能が使えない。

    一方、2021年5月12日付の中日新聞(電子版)によると、三重県鈴鹿市のコールセンターではナビダイヤルの採用について、予約を希望する市民から批判が相次いだ。オペレーターの応答を待っている間も課金されるからだ。

    仙台市のコールセンターの受付も、ナビダイヤルだ。4月8日付の河北新報(電子版)記事内の市の説明によると、ワクチン接種は任意であり、受けない人もいるとみられ、税金を公平に使う観点から通話料の負担は難しいと判断。このことからナビダイヤルを選択したという。

   5月24日付の熊本日日新聞(電子版)の記事内でも、熊本県内のうち、ナビダイヤルを採用している自治体からは「負担する通話料を見通すことが難しかった」「通話料が有料だと、1人当たりの通話時間が短くなる。結果的に多くの問い合わせを受けることができる」といった理由が挙がっている。

フリーダイヤルは市民の負担減らすため

   一方、無料のフリーダイヤルを採用している自治体もある。そのひとつ、東京都豊島区の新型コロナウイルスワクチン接種担当にJ-CASTトレンドが取材すると、問い合わせが多くなることを想定し、区民の金銭的な負担を減らすことを考えてフリーダイヤルにしたという。東京都中央区の健康推進課も同じく、区民に負担をかけないことが目的だとした。

   後からフリーダイヤルへ移行する例もある。神奈川県横須賀市では市民の「意見を踏まえ」、ナビダイヤルで受け付けていたワクチンコールセンターの番号をフリーダイヤルに変更したと5月20日に発表した。先述の鈴鹿市も5月22日からフリーダイヤルを導入し、コールセンターの電話番号を変更している。

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