「新種のVX2使用か」と米紙報道 それでも残る毒物の謎

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   金正男(キム・ジョンナム)殺害から27日(2017年2月)でちょうど2週間、遺体から猛毒の神経ガス「VX」が検出されたことについて、マレーシアのアブラマニアム保健相は26日、「男性は襲撃されてから15分~20分後に死亡した」ことを明らかにした。

   それによると遺体を解剖した結果、致死量をはるかに超えるVXの量(現地メディアは10グラムと報道)が体内に入り心臓や肺など体のすべてに害が及んでいたという

   そこで大きな疑問が浮上してくるのが、VXを金正男の顔に塗った2人の実行犯、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が大したダメージを受けなかったこと。

   この疑問を解消する記事が米ニューヨークタイムズ電子版に掲載された。それによると、事件に使われたのは、VXをさらに進化させた「VX2」の可能性があると指摘している。

   このVX2は、AとBの二つの化学物質に分け、各々は人体への害はなく素手で扱うことも可能だがAとBを混ぜることによってはじめて猛毒のVXに変化させる新型の化学兵器ではないかという。

後から塗ったフォン容疑者はなぜ無事?

   防犯カメラの映像では、2人の実行犯のうちアイシャ容疑者が金正男氏の顔に塗り、次にフォン容疑者が上塗りした様子を捉えている。VX2だとすると金正男氏の顔面上で2つの物質が混ざり猛毒のVXに変化したことになり、後から塗ったフォン容疑者に何らかのダメージがあっていいはずだが、無事だったのは何故か?という疑問が出てくる。

   しかも番組が取材した昭和大学薬学部毒物専門部門の沼澤聡教授は「VXで15分~20分で死亡したというのは早すぎる。VXの場合は6~7時間後に死亡する、混合型でもあり得ない」と指摘している。

文   モンブラン
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