森元首相の「女性と言うにはお年を」発言からジェンダー問題で議論
番組は、森喜朗・元首相の「女性と言うにはお年」とした発言と、テレビ朝日が報道ステーションのWEBCMの動画を削除したことを取り上げた。
森元首相は26日（2021年3月）、河村・元官房長官の会合でのあいさつのなかで、「河村さんのお部屋に大変なおばちゃんが一人おられます。女性と言うには、あまりにもお年なんですが」と発言した。報道ステーションのWEBのCMでは、若い女性が「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的に掲げている時点で、なにそれ時代遅れって感じ」と話し、最後に「こいつ報ステ見てるな」との字幕が出る。これに対し、「無意識に若い子をバカにしているのが見え見えだし」「制作した時に異論はでなかったのだろうか」などの批判がツイッターで寄せられた。これに対し、テレビ朝日は「幅広い世代に番組を身近に感じてもらうためだった」「ジェンダーの問題については世界的にも立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えをお伝えしようとしたが、その意図をきちんとお伝えすることができませんでした」と、動画を削除し謝罪した。
ディズニーランドも日本航空もアナウンスを変更
番組は、続けて東京ディズニーランドなどを経営するオリエンタルランドが、１８日から、園内アナウンスで「Ladies and Gentlemen」を「Hello Everyone」に変更したことにも言及。「性別を特定しないよう性的マイノリティーの来園者などにも配慮した」と説明した。日本航空が去年10月、「Ladies and Gentlemen」とのアナウンスを廃止、「All passengers」「Everyone」など「中立的な表現」に変更したことを紹介。さらに、「ジェンダー問題」についての500人アンケートで、中立表現に賛成116人、反対69人、分からない315人、と伝えた。
MCの谷原章介キャスターは「森さんだけじゃなくて、ぼくらみんなの問題でもあると思うんですよ。意識を変えていかなければ」。2020年のジェンダーギャップ指数（GGI）で、日本は0.652で153か国中121位。
谷原「ぼくも古い。奥さんか、妻なのか、嫁か。無意識に言おうとする瞬間、妻って言わないと、今って、奥さんもだめ、嫁なんて言ったらさらにだめ」 MCの永島優美キャスター「人の多様性を認め合う社会づくり、どうやっていくのか、私たちも考えて行かなくちゃいけませんね」
