2024年 5月 4日 (土)

安藤美姫「愛を超えて犯罪」 ドーベルマン窃盗で愛護団体メンバー被告ら初公判

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   千葉県木更津市で5月(2022年)、民家から逃げたと思われていたドーベルマン犬2頭が、実は窃盗だった事件。この事件では動物愛護団体の男女4人が逮捕・起訴されており、昨日8月15日に千葉地裁で初公判が行われた。16日の「スッキリ」が取り上げた。

   盗んだ理由について被告らは「劣悪な環境で飼育していた」などと主張しているが、犬たちは実際にどのような状況で飼われていたのか。「スッキリ」は現場を取材し、被害者の飼い主にも話を聞いた。

  • 番組ツイッターより
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「行政などにもっと相談すべきだった」とも

   事件の発端は今年4月。当時被害者宅ではドーベルマン5頭が飼育されていたが、このうち母犬と子犬3頭が逃げ出してしまった。犬たちは17時間後に発見されたが、この時捜索に参加し、第一発見者となっていたのが被告のひとりだった。

   昨日の被告人質問で、この被告は「劣悪な飼育環境を見た。犬の飲み水なのかバケツの水は底が見えないほど汚れていて、フンなどが散乱・報知されていた。改善させるよう警察に指導を要望したが、警察からは注意喚起しかできないと言われた。このままではこの犬がかわいそうだと思った」と答えている。この被告は同じ愛護団体の別の被告らに相談し、2頭を盗みだした。しかし1週間後に被告らは逮捕され、ドーベルマンは埼玉県内で発見された。

   被告らは「何もしなかった行政が悪い、飼い主も悪い」「飼い主は『いうことを聞かないと棒で殴る』といった」と主張する一方で、「犬を助けようとしたがやりすぎてしまった。行政などにもっと相談すべきだった」「もっと飼い主と話したりして理解を深められたらこんなことはしなかった」とも。

   これに対し飼い主は「棒でたたくなんて言っていない。地面をたたけばおとなしくなる。人が飼育している犬を環境がどうの、彼らはそういう権利はない。私を誘い出してその間に泥棒をするなんてとんでもないやり方。絶対許せない」と語る。

   現地を取材した大竹真リポーターは「意見は様々だと思うが、ぼくはこの犬を保護しようかとは、まったく思わなかった」と状況を報告。野村獣医科Vセンターの野村潤一郎院長も「盗まれた犬は人なつっこく顔つきや毛並みもいい、被告が思うほど不幸に育てられていないのでは」と語る。

   安藤美姫(元フィギュアスケート選手)「犬を大切に思う気持ちはわかるが、最終的に盗んでいる。かばいようがない。愛を超えて犯罪」

   ヒロミ(タレント)「難しいよね。犬の幸せを人間が判断するのは難しい。環境もそんなに劣悪じゃなかった。感覚のズレだと思うけど、人とコミュニケーションとったほうがいい」

   司会の加藤浩次「周りが見えなくなって、自分が正義だと思っている」

   ロバート・キャンベル(日本文学者)「共感の渦の中で自分たちを高ぶらせているように見える。やっぱり犯罪。動物愛護団体の仕事が誤解されてしまうようになる」

   判決は今月21日に出る予定となっている。

(みっちゃん)

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