原発20キロ圏作業に応募殺到 1日4時間で「月80万円」が魅力

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   1日4時間。東日本大震災の被災地で、瓦礫を仕分け・撤去する仕事の作業員が日給2万6000円で募集された。1か月働けば、80万6000円になる。

   しかし、勤務地は東京電力・福島第一原子力発電所から20キロメートル圏内。原発の事故処理ではないが、放射線を浴びる危険が高いエリアだ。2011年9月19日から応募を受け付けているが、果たして人材は確保できたのだろうか。

定員200人がわずか2日でいっぱいに

   原発事故によって立ち入りを制限された福島原発から20キロ圏内も、東日本大震災による地震や津波で大きな被害を受けた。住民が避難していることもあって、傾いた家屋も放置状態だし、道路の補修工事もされていない。瓦礫は散乱したままで、それを仕分けし、撤去する「復興作業員」200人を緊急に募った。

   募集をかけたのは群馬県富岡市にある人材派遣会社のカインズサービス。募集要綱には「復興支援事業 元気で一所懸命働く意欲のある方」とあり、作業期間は2か月。1日4時間の勤務で日給2万6000円。休日はない。労災完備、寮完備(無料)、ヘルメットと安全靴、作業着を支給する。

   応募資格は、国民健康保険に加入している者。「入墨不可」「外国人不可」「高齢者(65歳以上)活躍中」とある。

   この情報が求人ジャーナル・群馬県版に掲載されると、「1日4時間。月80万6000円」の労働条件に、ネットの掲示板では、

「無職は急げ!」
「乗るしかない!このビッグウェーブに!」
「マジ、行くわ」

と、興奮ぎみに語られた。

   応募は9月26日まで受け付ける予定だったが、200人の募集枠がわずか2日でいっぱいになり、その後も問い合わせが殺到。「いまも断わりの対応で手いっぱいの状況です」(カインズサービス)という。

   応募のあった作業員の年齢は35~70歳と幅広く、今後コンプライアンス・チェックなどを経て10月1日以降、正採用が決まった人から福島県に入る。

「原発20キロ圏内といっても円の限りなく外側」のエリア

   勤務地にあたる福島第一原発から20キロ圏内には、南相馬市の一部や双葉町、浪江町などがあるが、立ち入り制限区域のため、地震や津波の被害があっても自衛隊や警察の行方不明者の捜索も遅れていた地域だ。

   具体的にどの地域で作業するのかについて、カインズサービスは「話せない」としながらも、「原発から20キロ圏内といっても円の限りなく外側です」と説明した。

   ネットには、

「一日4時間。で、被ばく量は?」

といったカキコミも見られる。

   1日4時間、瓦礫の撤去作業で「月80万6000円」という値段が、高いか安いか――。意見はいろいろあるだろうが、誰かがやらねばならない仕事ではある。

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