2024年 4月 18日 (木)

ドラフトでも1番人気の松井裕樹を引き当てる楽天フィーバー! これでマー君の大リーグ行きも決定的か?

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   これが勢いというものなのだろう。パ・リーグ初優勝の楽天がドラフトで最も注目された桐光学園の松井裕樹を射止めた。日本シリーズ初進出に加え、まさに「楽天フィーバー」だが、一方で田中将大の大リーグ行きの環境が整ったという見方も。

5倍の競合を「残り物」で獲得

   2013年10月24日のドラフト会議で、松井に5球団が入札した。その結果、最後に残ったクジを取った楽天の球団社長が「交渉権獲得」。他の4球団は日本ハム・栗山監督、ソフトバンク・王会長、DeNA・中畑監督、中日・谷繁新監督がクジを引いたが、選手経験のないフロントが引き当てた。

   前日まで情報が錯綜していた。松井に関しては、指名するのは2、3球団ではないか、といった話が流れた。本番になったら、やはり即戦力の社会人、大学生に指名が入るだろう、との声が多くなった。

   フタを開けてみると、マスコミで予想した通りの「松井集中」。昨年夏の甲子園で1試合22三振を奪った実績、高校生離れした大きなカーブと貴重な左腕であることが各球団を引きつけたのだろう。

   あわれだったのが日本ハム。松井競合で敗れた後の競合にも次々と負け、4人目でようやく東海大甲府高の渡辺諒内野手の交渉権を得た。一昨年は巨人志望の東海大・菅野智之(巨人)を拒否承知で指名、昨年は大リーグ熱望の花巻東高・大谷翔平を指名して口説き落とすなど、果敢に挑戦して話題を集めたが、今年はペナントレース最下位を象徴するような惨敗となった。

   楽天に指名された松井は、学校に詰めかけた大勢の報道陣の前で「強い球団に指名されてうれしい」と喜びを素直に語った。

   これで楽天は、優勝するわ、高校No.1投手の指名権を勝ち取るわで、まさに「我が世の春」といったところ。24勝無敗の田中、新人で15勝の則本らと投手王国、と思いきや、松井の入団確実で、田中の大リーグ行きは確実、との見方が広がった。

   田中はかねてから「大リーグで投げてみたい」との意思を持っているし、ヤンキースなど複数の大リーグ球団が獲得をほのめかしている。すでに水面下でアタックしていることだろう。

   期待の大物新人が入ることで、田中にとっても渡米する環境が整ったともいえる。来年の話題は松井に集まるだろうし、松井が期待通りのピッチングを見せれば新人王も夢ではない。田中は超高給取りになるから球団は手放して選手年俸の予算を安定させることができる。

   ファンも田中が大リーグで投げるのを見たいと思っているはずである。無敗のまま海を渡るのはかっこいい。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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