2024年 4月 20日 (土)

障害児を産んだ親に「一生かけて反省」しろ 現役医師のFB投稿に批判殺到

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   自ら「キチガイ医」と称する医師の内海聡氏が、障害を持つ子どもが生まれる原因は親にあるとして「一生かけて反省しなければなりません」などとフェイスブックに書き、批判を浴びている。

   バッシングに対しても「障害者の親は一生反省してもらってけっこう」などと応戦したため、批判は収まる気配がない。

  • 障害児産んだ親への投稿が批判
    障害児産んだ親への投稿が批判
  • 障害児産んだ親への投稿が批判

子どもの障害はすべて両親の「食と生活」の乱れが原因

   内海氏はNPO法人「薬害研究センター」の理事長を務める内科医。多くの著作があり、積極的に講演を行う一方、「医学の9割は不要」など歯に衣着せぬ物言いで医学界を攻撃し、物議をかもしてきた。

   今回、批判を浴びているのは2015年6月13日に行った、出産に関するフェイスブックへの書き込みだ。

「もちろん理想が自然分娩なのも分かります。ただ、帝王切開だった自分を反省し生まれた子供を全身全霊をかけて守りましょう」

と投稿。さらに「障害の子どもも同じ」だとして、

「障害の子どもさんが生まれるというのは、いかに産む前妊娠前に両親が食と生活が乱れているかの証、それは一生かけて反省しなければなりません」

と書いた。

   子どもの障害がすべて両親の「食と生活」が乱れているのが原因とする主張に反発は多く、また悩んでいる人への配慮を欠くとして、ツイッターなどネットには、

「障害発生の全原因は親や『大人』にあるのか?」
「これは訂正して謝罪した方がいい。食と生活はいくつかの要因のうちの一つ」
「障害者の親は一生後悔しろとかダメでしょ。親のせいじゃないのに根拠のないことでその人達傷つけちゃいけんでしょ」

といった批判が相次いだ。

   反発を受けた内海氏は16日、「障害者の親は一生反省してもらってけっこう」と再び挑発的に投稿。あくまで親は「加害者」であるとし、

「もし本当に反省できる親がいるとしたら、決して障害を認めるとか個性であるとか、正当化を繰り返したりとか言い訳したりとか、障害が個性であるという業界がふりまいた嘘などを見抜き、決してそんなことは言わないのです」

などと主張した。

「親の不摂生とは無関係に起きます」

   内海氏の一連の投稿に、反発は広がる一方だ。サイエンスライターの片瀬久美子氏はツイッターで、

「自然出産で健常児を産んだ人たちには自分たちへの肯定となるだろうけれど、そうではない人たちにとっては呪縛でしかないですよね。どちらも親の不摂生とは無関係に起きます」

と指摘。乙武洋匡さんはツイッターで、

「うちの親にも深く反省するよう、よく言っておきます(笑)」

と皮肉った。

   ただ、内海氏を擁護する意見もない訳ではない。氏のフェイスブックには「わたしも大いに反省しています」「読んでいて子どもたちに申し訳ない思いでいっぱいです」など、ファンと思しき書き込みが多数寄せられている。

   またミュージシャン出身で13年の参院選挙で緑の党から公認を受けて出馬し、17万票の個人票を獲得した三宅洋平氏は、

「たまにおかしなことを言う、ぶっ飛んだ人だなーと表現者として思うときは僕もあるけれど、それって内海さんのキャラクターだと思うし、そのバイアス差っぴいて有益なことを医者としてたくさん発信していると思う」

と弁護。炎上している原因は、批判する人の読解力がないか、情報が「歪曲」されていることが原因だとしている。

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