2024年 4月 18日 (木)

「三菱鉛筆」は三菱グループ? 立大・西谷教授の「不買運動」発言に批判殺到

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   フランス哲学者である立教大学の西谷修教授が、鉛筆やペンなどを製造販売する「三菱鉛筆」を三菱グループの一員と誤った情報を発信し、批判の声が寄せられている。

   三菱グループといえば、銀行・証券に保険、鉄鋼・金属、エネルギーや化学、繊維、精密機器、電気機器、不動産、食品......とあらゆる業種がそろう、旧三菱財閥の流れを汲む一大企業グループ。菱形を3つ組み合わせたシンボルマークの「スリーダイヤ」とともに、知らない日本人は少ないだろう。

  • 「三菱鉛筆」は三菱グループではありません!
    「三菱鉛筆」は三菱グループではありません!
  • 「三菱鉛筆」は三菱グループではありません!

三菱鉛筆は「とんだ風評被害だなwww」

   発端は、ジャーナリストの岩上安身氏が、西谷修教授の発言をツイートしたこと。岩上氏はツイッター(2015年9月17日付)に、

「昨日、西谷修教授は『(防衛産業を抱える)三菱のものは明日から鉛筆一本買わないことが大事!』と演説した。徹底した不買運動や落選運動など、これからの日常の運動こそが肝心」

と書き込んだ。

   岩上氏自身も、西谷教授の考えを支持していることがうかがえる。

   西谷教授は安保法案に反対の立場をとり、国会前でSEALDsとともにデモ活動に参加もしている。防衛産業の一角を占める「三菱グループ」の息がかかる商品を買わない、買いたくないといった考えを持っているのだろう。

   「鉛筆」を持ち出したのも、学生らになじみ深いことがあったかもしれない。

   とはいえ、三菱鉛筆は「三菱」を冠に、商標には「スリーダイヤ」を使ってはいるものの、三菱グループの一員ではない。三菱グループが株式を持ち合っているようなことはなく、人的関係もないようだ。

   インターネットには、

「三菱鉛筆にとっちゃとんだ風評被害だなwww」
「これは恥ずかしい。鉛筆の三菱がグループじゃないことくらい、誰でも知ってんだろ」
「え、信じられない。教授もジャーナリストもその知識のなさは危険」
「三菱鉛筆はまったくの別会社なんだけど...」
「ギャグにしても無責任すぎる。これはりっぱな業務妨害罪でしょ」

と、大顰蹙を買った。西谷教授への批判と、呆れぎみの声が入り混じって殺到している。

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