「こち亀」最終話を読もうとしない夫 「読んだら、ホントに終わってまうやん...」

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   破天荒な警察官の主人公「両さん」が巻き起こす騒動が描かれた大人気マンガ、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の最終話が掲載されている「週刊少年ジャンプ 42号」(2016年10月3日号、集英社)とその200巻となる単行本が、9月17日に発売された。

   1976年(昭和51)9月から40年続いた連載も、ついに完結。東京・世田谷区内の書店には、ピカピカに輝く「両さん」スマイルが表紙の週刊少年ジャンプが、朝から平積みされて置かれ、50代くらいの男性らがさっそく手にしていた。

  • 200巻目の単行本(左)と最終話が掲載されている「週刊少年ジャンプ 42号」(右)
    200巻目の単行本(左)と最終話が掲載されている「週刊少年ジャンプ 42号」(右)
  • 表紙にはピカピカに輝く「両さん」スマイル
    表紙にはピカピカに輝く「両さん」スマイル

「両さんに有給休暇」

   作者の秋本治さん(63)の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、通称「こち亀」は、東京の下町を舞台に、ケタ外れの体力をもつ人情味あふれる警察官の両津勘吉が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガで、これまでにテレビアニメや劇場版をはじめ、連続ドラマに実写映画化など、さまざまなメディアでお茶の間をにぎわしてきた。

   「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載がはじまった1976年から40年間、一度も休載することなく連載を続け、単行本は199巻までの累計発行部数で約1億5000万部を突破している。

   この40年間に描かれた、どの話にも、作品が掲載された当時の社会現象や生活事情などを強く反映されており、「両さん」とともに当時の流行を笑いながら振り返ることができる。

   そんな「こち亀」の最終話は、「ジャンプ」巻頭カラーを含む20ページで、「40周年だよ全員集合」と題して、復活して欲しいキャラクターをランキングで紹介。「両さん」が10位から順々に発表していくほか、おなじみの「大原部長」や「中川」「麗子」をはじめ、「両さん」を取り巻く仲間たちが勢ぞろいして、ドタバタを演じる。

   伝説の第1話「始末書の両さんの巻」がオールカラーで掲載されているほか、見開きページでは秋本さんのメッセージを掲載。読者に感謝を述べ、「(両さんが)40年間休まず勤務したので、この辺で有給休暇を与え、休ませてあげようと思います」と綴っている。

   その半面、「物語は自分の中の時間軸では、まだ動き続けているみたいです」などと語り、いつの日にか、再び「両さん」が動きはじめるかのような意味深な言葉も残している。

   「こち亀」の最終話にあわせた「少年ジャンプ」の「仕掛け」も心憎い。掲載されている連載漫画に、「両さんキャラ」が登場。巻末には「ONE PIECE」の尾田栄一郎さんら連載漫画の作者が秋本さんにメッセージを寄せている。

   さらには、「週刊少年ジャンプ」の最終話と、同時発売された200巻の単行本と、それぞれオチが違うという異例の締めくくりとなっている。最終話で、「両さん」が「これは両方買ってもらうためのいやらしい商法です」と話していたが、それも「こち亀」らしい幕引きなのかもしれない。

「寂しいよおおおおお」

   インターネットには、少年ジャンプの最終話を読んだ人や200巻の単行本を手にした人などから、たくさんの声が寄せられている。

「こち亀、本当に終わったね......」
「こち亀、読みました、私は神(先生)に感謝する...」
「こち亀最終回の載ったジャンプ買っちまった。人間嫌いな僕だけど両さんみたいな生き方は憧れでした」
「両さんジャンプ買うのかな? こち亀最終話だし... 先生どうなの?教えてよ」
「こち亀最終回なので半年ぶりにジャンプ買った。秋本先生お疲れ様です。私が今まで読んだ話はほんの一部にすぎないけどおもしろかったです」
「これで本当に終わりなんだと思うと寂しい。秋本先生えええええ、寂しいよおおおおお」
「ジャンプとコミックス旦那様に買って帰ったけど読もうとしない。なんで?って聞いたら『読んだら終わってしまうやん......』寂しそうである。ずっとずっと大切な存在。ありがとうございました」

などと惜しむ声や作者の秋元治さんへの感謝の思いが綴られている。

   なお、「こち亀」は42号をもって終了するが、週刊少年ジャンプでは44号(10月3日発売)以降も、40周年こち亀トリビュート企画として、現在連載中の漫画家が書き下ろす、「みんなのこち亀」の連載を予定している。

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