異動して1週間 「営業は合わないから変えて」と言われました

2009/6/10 12:43

   勤め人には異動や転勤がつきもの。しかし以前と比べて、社員の希望に応じる流れになっているようだ。とはいっても、「異動して1週間で再異動したい」という申し出に応えるのは難しいだろう。どう対処すべきなのか、隠れたリスクはないのか。

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親が怒っているので「休職ではなく配置転換で」

――中堅商社の人事担当者です。入社2年目の総務部の女子社員から強い要望があり、今年度から営業部門に異動させました。ところが、異動の1週間後に相談したいことがあると連絡があり、会議室に行くといきなり「私には営業は合いません。別の部署に異動させてください」と言うではありませんか。

   何かあったのかと聞くと、とにかく異動させて欲しい、の一辺倒。気分が悪くなったというので、社内の医務室に連れて行きました。居合わせた看護婦には

「会社に行こうとすると頭痛や吐き気がする。部署が変わったら治ると思う」
と訴えたようです。

   看護師が「専門医に診てもらったら」と言ったところ、さっそく病院に行って「適応障害で休職を要する」という診断書を持ってきました。そこで休職の手続書類を手渡すと「家にいると父親がうるさいので、会社には来たい」と言い張ります。

   聞くと、父親は「会社が社員の希望を聞くのは当たり前だろう? 俺が行って話をつけてやる!」と息巻いているのだそうです。本人は「職場の仲間に迷惑をかけているので、休んでいていいものかと…」と言って、休職よりも配置転換して欲しいと繰り返します。

   入社時の履歴書には「健康」と書いてありましたが、どうやら自律神経失調症の既往症があったようです。一人娘で大切に育てられたらしいのですが、私には父親のプレッシャーも原因のひとつになっている気がしてなりません――

今、希望通りの仕事に就いている?
希望通りの仕事に就いている
あまり希望通りでない
希望に反した仕事だ
もともと特に希望はない
今は仕事に就いていない

尾崎 健一(おざき・けんいち)

臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て、2007年に独立。ライフワーク・ストレスアカデミー代表として企業のコンサルティングを行いながら、秋田大学医学系研究科で自殺予防の研究に携わっている。『ケーススタディ 認知行動カウンセリング』(至文堂)に執筆者として参画。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、野崎人事労務管理事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自立型人材の育成を支援。働く人の視点を踏まえたマネジメント手法を追求している。2008年秋よりJ-CASTで「できるヤツと思わせる20のコツ」を連載し、同名のmixiのコミュニティも運営中。

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