ケータイで「さっきメール送った」って常識!?

2009/6/19 15:28

   ある企業で営業マンをしているAさんは、ケータイを持ちはじめて15年ほどになります。

   Aさんによれば、この15年ほどでケータイの使い方もずいぶん変わったとか。

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パソコン、ファクス、固定電話、ケータイで追い立てられる

「いま思えば、最初の頃は緊急の連絡に使うという意識が、今よりも強かったですね。メールもなく、電波の届く範囲もまだ限られていましたし、電池の保ちも悪かったですし」

   ケータイでの連絡や通話は「手短に」というのが暗黙の了解としてあった、といいます。

   では、現在ではどうなのでしょう?

「社内でも、パソコンの前にケータイ片手に座って、送られてきたメールやファクスを見ながら、会社の固定電話にかかってきた連絡に『かけ直すから』と筆談で答えてる、なんて珍しくない。外回りの最中でも、ケータイで商談しながら移動することは多いですよ」

   そんななかでAさんは、ケータイが手軽に使われすぎている、と思うことも少なくないそうです。

「緊急時に使うもの、という意識が残ってるからですかねぇ」

   Aさんが抱く違和感とは……。

「たとえば、メールをパソコンに送ったから見ておいてくれ、というもの。メールを送ったら確認の電話をするというのは、ビジネスマナーの基本になりつつありますが、二度手間のようでおかしく感じますね。
   急ぎのことならメールではなく、この通話で話せばいい。急ぎでないのなら、社に帰ってメールチェックするのは基本動作なので、いちいち伝えなくても構わない気がする。
   メールが届くかどうか信用できないのなら、ファクスを送ればいいと思うんです。ファクスは、たいていの会社で定期的に事務の社員がチェックしてますからね」

(続く)

井上トシユキ

1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。

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