転職を繰り返してきた僕にとって、ライフネット生命保険という今の職場は(留学中のインターンも含めると)5社目になります。自分ではいつも直感に従って正しい判断をしたつもりだったのですが、このように職を転々としていることについて、先輩から「飽きっぽいやつだ」と言われ、一種のコンプレックスを感じていたこともありました。
しかし、ある理論との出会いが、そのような自分の考えを180度変えるきっかけとなりました。それは「計画された偶然性」というキャリアに関する理論で、スタンフォード大学のクランボルツ教授が唱えているものです。
従来のキャリア論は、誰にでも「天職」が存在し、それを追い求めて行くのがキャリアだと捉えられていました。しかし、クランボルツ教授はそのような天職は、実は存在しないのだと言い切ります。キャリアとは「予期せぬ出来事の繰り返し」であり、毎日を精いっぱいに生き、少しでも自分にとっていいチャンスを呼び込む、その過程こそがキャリアである、というものです。
確かに自分のキャリアを振り返ってみると、
・高校時代にたまたま出会ったジャズボーカリストのお姉さんに、ある日「あなたはコクサイベンゴシを目指しなさい」と言われて、司法試験を受けようと考え、
・大学時代に司法試験に不合格になり落ち込んでいたときに、たまたま封筒の宛名が手書きだったから開いたコンサルティング会社でインターンをやることになり、
・その会社でたまたま近くに座っていた先輩に誘われたベンチャーに転職したものの、そのベンチャーが一年で店じまいをしたことで再び転職をし、
・そこで働いたことがきっかけで留学し、たまたま書き始めたブログが投資家の目に止まり、生命保険会社を立ち上げることになった。
という歩みであり、途中の一つでも狂ったら、いまの自分はいないのだなぁ、と不思議に思います。それとともに、学生時代にいまの自分の姿を想像することはできなかった、と思います。
(続く)
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