就職氷河期 内定が出ずに「既卒」になってしまったら

2009/12/22 10:18

   とにかく、日本は新卒至上主義の国である。とはいえ、内定の無いまま卒業してしまった場合(以下、既卒)の対策もないわけではない。今回はその方法について簡単にまとめてみたい。

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年功序列が当てにできない「中小企業の正社員」をねらえ

   まず、理系であれば、技術者派遣という形で常用雇用してくれる派遣会社に行くといい。実は技術者派遣から正社員採用というのは、大手であっても珍しくない。そこまで行かなくても、現場でOJTとそん色ない職歴が積めるので、後の転職活動でとても有利になる。

   問題は文系だ。とりあえず何にもしない空白期間が出来るのは印象が良くないので、バイトだろうが派遣だろうが、働けるところで何でもやると良い。そしてある程度周囲の事を見渡せる余裕が出来てきたら、どういうキャリアで飯を食っていきたいかを考えるべきだ。転職活動はそれからゆっくりするといい。ターゲットとするのは中小企業だ。

   前回述べたように、新卒至上主義というのは年功序列の裏返しである。逆にいうと、年功序列が最初から当てにできないようなクラスの会社なら、新卒至上主義も、うやむやだということだ。そういう会社を回って就職活動すれば、正社員内定を手にすることは、決して難しいことではない。

   もちろん、この場合の“正社員”というのは、終身雇用と年功序列賃金の保証された二階建て部分の正社員ではなく、それを下支えする一階建て部分であり、待遇もどちらかというと非正規雇用に近い。だが面白いことに、とりあえず正社員であれば、二階建て企業も中途採用の選考対象として認めてくれるようになる。一階部分の正社員の実入りは良くないかもしれないが、二階部分へのパスポートとしての役割は持っているということだ。

(続く)

城繁幸(じょう・しげゆき)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo

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