2024年 4月 25日 (木)

使用済みケータイの回収 あなたは賛成?反対?

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   ケータイは希少資源=レアメタルの塊でもあります。

   環境負荷軽減にともなう世界的なリサイクル、リユースの流れのなか、買い替えや機種変更の際にケータイを回収し、レアメタルを再利用しようという動きが活発化してきました。

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「本体の傷も大事な思い出」という人も

「その後でメールでやり取りして仲直りもしたよね」
「その後でメールでやり取りして仲直りもしたよね」

   一流企業に勤める30代の男性は、「大賛成」と言います。

「日本人って、記憶とか記録を大事にしますよね。たとえば、切符を記念に取っておいたり。機種変更などの時も、古いケータイを持って帰る人が多いそうなんですよ。しかし、使用済みの切符と同じで、持って帰ったところで要はゴミなんだし、環境、資源保護の観点から、ケータイ部品のリサイクル、リユースは、もはや人類の義務でしょう?」

   「でも」というのは、20代の女性会社員。

「ケータイって、いつも身近にあるものだけに、思い出と直リンクしてる。メールや画像といったデータはSDなんかのメディアに保存すればいいって言うけど、本体についた傷やデコレーション、プリクラまで含めて思い出なんだよね。ああ、あん時ケンカしたよね、それで投げた時についた傷なんだよね、その後でメールでやり取りして仲直りもしたよね、みたいな」

   そんな人生の記録が詰まった、これまで自分が生きてきた証ともいうべきケータイだから、「チキュウカンキョウ」なんていう曖昧な理由だけでは簡単に手放せない。

「だって、技術が進歩すれば、レアメタルも使わなくて済むようになるんじゃないんですか?」

   どちらの言い分にも一理ある気がしてきました。

   ただ、個人的には、記憶や思い出は風化するからこそ美しい、という部分も無きにしもあらずとは思います。

   3代ぐらい前の機種だと、実際には電源がどっかに行っちゃってて、再起動することは金輪際なかったりしますし、メディアもminiSDだったりして、「読み取り機はどこだっけ」って探さなくちゃならなかったり。

   みなさんは、どうでしょう?

井上トシユキ


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使用済みケータイはどうしていますか?
回収してもらった
ゴミ箱に廃棄した
きちんと保存してある
家のどこかにある
紛失してしまった
井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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