企業が求める「コミュニケーション能力」とは何ぞや?

2010/1/26 10:56

   よく、企業が学生に求める資質として「コミュニケーション能力」があげられる。いろんな調査を見ても、たいていトップ3には入っているから、幅広い業種で重視されているのだろう。

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実力が問われるのは「表現力」のレベル

   ところで、コミュニケーション能力というのは、具体的にはどういった能力のことだろう? 実は採用している企業の側も統一的な認識を持っているわけではなく、会社によってバラバラである。そこで「コミュニケーション能力とは何ぞや」について簡単にまとめてみたい。

   いろいろ話を聞いていて思うのは、一口にコミュニケーション能力と言っても、どうやら3パターンに分けられるということだ。

①ホウレンソウ上手

   どちらかというと古い会社に多い。これを重視する企業では、組織の忠実な歯車としての役割が期待されているはず。

②調整能力

   一般的なコミュニケーション能力のイメージにもっとも近い。根回しとか人付き合いとか、そういった日本的な言葉で語られるものだ。近年、これが弱いと“KY”というレッテルを貼られてしまう傾向がある。ある意味、どこへ行っても必要な素養。

③表現力

   もっとも実力が問われるのがこれである。たとえば勉強したり本をたくさん読んだりするのは高等教育修了者としては当然で、問題はそれを適切にまとめて相手に伝えられるかだ。詰め込み型の知識だけではGoogleには勝てないわけで、「知識の使い方」と言ってもいい。コミュニケーション能力というよりは、表現力という方がニュアンス的に近い。アドリブのきいた質問を連発してくるような企業は、これを重視していると考えて間違いない。

(続く)

城繁幸(じょう・しげゆき)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
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