航路なき「一億大航海時代」を漂流しないために

2010/3/31 11:12

   よく、人生は航海にたとえられる。そのたとえに乗っかるなら、世の中には2種類の人がいる。まず、自分の航海図をしっかり見ながら航海している人で、バリバリ進んでいる人もいれば、ほとんど動いていないように見える人もいる。が、総じてそれなりに幸せそうである。

>>29歳の働く君へ・記事一覧

他者との競争には終わりがない

   もう1種類は、航海図なんてものはまったく持っていない人たちだ。「そんなので生きていけるのか?」と思う人もいるだろうけど、彼らは彼らなりにテクを持っていて、それは「他の船との距離感で世渡りする」という航海術だ。

   と書くとなんだか凄いテクニシャンに思えるかもしれないが、実はこちらが多数派である。実際、以下のような人は身近に一人はいるだろう。

例1「現役で○○大に行った友人がいるから、俺はそれより偏差値上位の東大に行く」
例2「友達は大手のイケメン正社員と結婚したから、私は広告代理店か、外資のエリートビジネスマンね」

   1番目は予備校の知人だが、2浪したとは聞いたがその後は知らない。少なくとも東大にはこなかったから、東大を通り越してハーバードにでも行ったのではないか。2番目は20代の頃の友人で、そういうターゲットをゲットできたという話は聞かないので、今頃はたぶんスウェーデンかアラブの王族相手に婚活されていることだろう。

   人間は社会的な生き物なので、どうしても他者との比較で価値を決めてしまう。でも他者との競争に終わりはないから、場合によっては自分を袋小路に追い込んでしまうこともある。上記のような人たちは、きっと宝物の傍を通っているのだが、それに気づいていないだけだ。

(続く)

城繁幸(じょう・しげゆき)

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種経済誌やメディアで発信し続けている。06年に出版した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』は2、30代ビジネスパーソンの強い支持を受け、40万部を超えるベストセラーに。08年発売の続編『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』も15万部を越えるヒット。ブログ:Joe's Labo
7割は課長にさえなれません (PHP新書)7割は課長にさえなれません (PHP新書)

PHP研究所 2010-01-16
売り上げランキング : 1132
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

キーワード

おすすめワード

がんばろう日本
がんばろう日本
がんばろう日本 詳しくはこちら

今旬ワード

スポンサードリンク

他の言語

J-CAST会員サービス

注目情報

ウソをつけ、こんなに脈が変わっているじゃないか!

嘘発見器を前に被疑者を責める刑事…って、このシーン間違ってます!

ミニッツシンキング

東京スカイツリー
5月22日オープン!

スカイツリー情報満載の「スカイツリーウォッチ」!建築時の裏話なども。

ブログ'

季節を問わない「土鍋」

料理のジャンルを問わない、独自の発熱体構造で高い熱伝で、手早く美味しく料理を作る「Declare土鍋」

ブログ'

おすすめワード

【スポンサードリンク】

関連サイト

東京バーゲンマニア

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア
このページのトップへ