老後が不安なサラリーマン 敵は「味覚のクセ」にあり

2010/4/30 15:33

   現役サラリーマンを対象とした調査によると、自分の退職後の生活は「今の高齢者の生活よりも悪化する」と考えている人が70%に上るという。老後の不安を少しでも減らすために、いまからできることは何だろうか。

「しょっぱい食事」が寝たきりを招く?

塩分が健康に悪い影響を与えると自覚する高血圧患者は過半数(出典:「塩分と高血圧に関する意識」調査)
塩分が健康に悪い影響を与えると自覚する高血圧患者は過半数(出典:「塩分と高血圧に関する意識」調査)

   この調査結果は、フィデリティ投信がサラリーマン約1万人に聞いたアンケート。退職後の生活でもっとも心配なのは「生活費が足りなくなること」(57.8%)で、最大の支出は「医療費」(67.7%)と予想している。2位の「食費」(31.7%)の倍以上だ。

   老後の備えに十分な貯蓄があればよいが、不況下では多くを望めない。とすると重要になるのが健康管理で、特に寝たきりは避けたいところだ。

   厚生労働省「国民生活基礎調査」(2002年)によると、寝たきりの原因のトップは「脳血管障害」(36.6%)で、2位の「高齢による衰弱」(13.5%)や3位の「骨折・転倒」(11.8%)を大きく上回る。

   脳血管障害とは、脳の血管がつまったり、破れて出血したりすることで起きる。なかでも脳出血は、高血圧によるものが多い。日本人の約4,000万人が「高血圧」ともいわれるが、日本高血圧協会の荒川規矩男理事長によると、血圧を下げるには「食事中の塩分を減らすことが早道」という。

「健康的なイメージのある和食ですが、塩分という点から見ると実は多め。日本人の男性は1日あたり平均約12グラム、女性では約10グラムの塩分を摂取しており、アメリカやイギリスなどが掲げる6グラム未満という目標を大きく超えています」

   確かに伝統的な和食には、みそやしょうゆ、梅干や漬物、魚の干物や塩焼きなど、塩分の多いものが目立つ。

   とはいえ、食事を急に薄味に変えることは簡単ではないようだ。「塩分と高血圧に関する意識」の調査レポートによると、高血圧の患者であっても「食事の減塩が不十分」と自覚している人が3割もいる。理由は「塩味が好きで、おいしく食べたいから」がトップだ。

(続く)

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