2024年 4月 18日 (木)

オトコとオンナは違う 働く女性の「強み」と「特性」

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   ビジネスの場において、女性が競争の激しい社会の中で生きていくには、何を心がければよいのでしょうか。男性と同等以上に頑張らなくては、と懸命に努力を重ねてきた人も多いと思いますが、体力やタフさに限界があることも事実です。

   頑張ったり耐えたりすることで、会社に守ってもらえる時代も終わりつつあります。女性特有の「強み」や「特性」を自覚しながら、自分で自分を大切にして働くテクニックを持っていくことが必要です。

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ホルモンの影響を大きく受ける女性の「特性」

男性社会の中で働く女性も楽ではない
男性社会の中で働く女性も楽ではない

   たとえば、ビジネスパーソンで罹る人も多い「うつ病」。実は男性より女性に多いといわれています。うつ病自体の原因は明らかになっていませんが、女性に多い背景には、ホルモンの影響や、ライフスタイルの大きな変化などがあると考えられています。

   女性は、月経周期や妊娠などによって、ホルモンの分泌が激しく変動します。いわゆる「マタニティーブルー」も周産期のホルモン動態の関連があるとされ、出産後には産褥うつ病、更年期には不定愁訴などに悩まされる人も少なくありません。

   また、ライフサイクルの各段階において、女性特有の健康管理上の課題があります。冷え性や月経前症候群、月経困難症や生理痛などに悩む働く女性は多いでしょう。

   しかし企業の体制や処遇は男性中心に築かれていることが多く、必ずしも女性特有の事情に合わせたものにはなっていません。

   ホルモンと体調の関係は、あらかじめ予測したり予防したりすることは難しく、身体の生理反応でもあるので避けられない側面があります。日常生活の中で身体に負担をかけず、ホルモンの自然な変化を受け入れる余裕を持っておきたいものです。

脳の使い方の「強み」を活かす

   一方で女性には、使い方によって男性を上回る働きができる「強み」もあります。

   例えば、男性と女性とでは、脳の構造や働き、それに伴う感性が異なるといわれています。女性の脳は男性に比べて右脳と左脳をつなぐ脳梁が大きく、脳全体を使って会話をしていると考えられています。

   その結果、言語中枢がある左脳を中心に使って会話する男性が理論立てて話すのに対し、女性は周辺の話題を取り込みながら会話をする傾向にあります。もちろん、これは傾向ですので、皆が一様に同じではありません。

   この特性の違いを考えると、例えば人間関係のコミュニティを上手に利用し、周囲を巻き込みながら物事を進める場合には、女性特有の感性が活かされるのではないでしょうか。また、問題や対策に対する直観的なアプローチを持ち込むことも考えられます。

   急成長するIT企業の中でも、組織運営や人材採用などにおいて、女性経営者が新鮮なアプローチをしているケースもあるようです。グループ内のポジションに、意識的に女性を配置することも時として有用ではないかと考えられます。

   また、ビジネスの場において、男性と同じ目線を持つだけでなく、女性ならではの発想や視点を吹き込んでいくことで、チャンスを産む可能性が高まるのではないでしょうか。

   女性の人材活用を進めようと考えている経営者や管理者にも、男性と同じレーンで競争させるだけでなく、女性の生理や感覚を理解し、「強み」を上手に活かしていただきたいものです。


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今回の筆者:林 美貴子(はやし・みきこ) 筑波大学大学院 人間総合科学研究科産業精神医学・宇宙医学グループ所属。保健師、看護師。知的労働者のメンタルヘルスや健康管理・健康支援を研究テーマとして医学博士を取得。健康保険組合や外資系企業の人事・健康管理部門を歴任し、実経験を踏まえた視点で研究・調査を行う。

働く女性の「強み」感じることありますか?
職場で発揮されている
強みがあることは感じる
特性を弱みに感じることが多い
あまり違いを感じない
仕事に性別は関係ない
筑波大学大学院・松崎一葉研究室
高度知的産業に従事する労働者のメンタルヘルスに関する研究を行い、その成果を広く社会還元することを目指している。正式名称は筑波大学大学院人間総合科学研究科 産業精神医学・宇宙医学グループ。グループ長は松崎一葉教授(写真)。患者さんを治療する臨床医学的な視点だけではなく、未然に予防する方策を社会に提案し続けている。特種な過酷条件下で働く宇宙飛行士の精神心理面での支援も行っている。松崎教授の近著に『会社で心を病むということ』(東洋経済新報社)、『もし部下がうつになったら』(ディスカバー携書)。
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