上場会社への調査によると、メンタル疾患での休職者は増加から横ばいになったそうだが、依然として多くの人が休職を余儀なくされている。治療に時間がかかる人も少なくないが、休職長期化の影響は思わぬところにも出てくるらしい。
――サービス業の人事部で働く、入社5年目の女性社員です。以前はあまりなかった休職の手続きが、最近では目に見えて多くなりました。書類の作成にも慣れ、だいぶスラスラと手続きを進められるようになりました。
先日も、Aさんのメンタルヘルス休職の手続きをしたばかりです。彼女は半年前に中途入社してきた30歳事務職の女性。入社直後から休みがちでしたが、最近は出社できない日が続いており、今回うつ病休職の診断書を持ってきました。
そこでいつものように書類をまとめ、休職中に支給される「傷病手当金」の申請手続書類を健康保険組合あてに送りました。すると今日になって、健保組合から連絡がありました。
「A子さんには休職に伴う傷病手当金は出せません」驚いて聞いてみると、A子さんは、前の会社で18か月の受給を受けていたことがわかりました。18か月といえば、傷病手当金の上限。受給期間は所属会社や健保組合が変わってもリセットされないため、今回は支給されないとのことでした。
(続く)
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