2024年 4月 19日 (金)

新卒就職「まだ間に合う」 中小企業は待っている

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   産業能率大学が中小企業の経営者688人から回答を得たアンケートによると、2011年4月入社の新卒採用について「予定がある」と答えた人は96社(13.9%)。うち71社は、入社まで残り数か月でも「採用意欲あり」と答えている。

   アンケートは、従業員6人以上300人以下の中小企業トップを対象に、10年12月5日まで実施。「採用意欲あり」と答えた経営者の内訳は、「まだ採用活動を続けている」が21社、「採用活動は行っていないが、いい人材がいれば採用したい」が50社だった。

求人なくとも「過去の実績を調べてアプローチ」

自信をもって志望動機を述べよう
自信をもって志望動機を述べよう

   表向き採用活動は行っていないが、潜在的に人材不足感を抱いている中小企業は少なからず存在するようだが、このような会社をどうやって探し、どのようにアプローチすればよいのだろうか。

   調査元の産業能率大学によると、求職側の学生からの積極的なアプローチが不可欠だという。人材紹介会社に登録して非公開の求人情報を紹介してもらったり、個人的なコネクションを使ったりする以外に、大学の就職課の情報を活用することが考えられる。

「過去の求人実績を調べて、興味を持った会社に対し、今年度の採用枠に余裕がないのかどうか、就職課から確認してもらって就職への道が開けた人もいます。自分から会社に事情を話し、アピールしてもいいでしょう」

   中小企業によっては、独自の高い技術を持っていても、求人専用の担当者を設けていなかったり、大手求人情報サイトに情報を掲載する余裕がなかったりする会社もある。

   自分を売り込む姿勢が、会社を動かすこともあるということだ。「アナログ就活」の中に、お宝がまだ眠っているかもしれない。

   実際、ネット上に情報を出していない有望企業もある。東大阪市の大阪工作所は、従業員26人の中小企業。加工精度1マイクロメートル(1000分の1ミリ)の技術で日本の航空宇宙産業を支える会社だ。

   しかし、現時点では自社のホームページや求人情報サイトには情報を出しておらず、地元のハローワークにしか求人を公表していない。

   小惑星探査機「はやぶさ」の話題もあり、このような会社でしか得られないキャリアを求めて働きたいという人もいるのではないか。なお同社では現在、2012年春入社の新人を募集中とのことだ。

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