2024年 4月 20日 (土)

就活「12月解禁」で短期決戦 ギャップ埋める「試職」に注目

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   就活の「12月解禁」が導入されて2年目となる。従来の10月解禁よりも採用広報期間が2か月短くなったことから、1年目はこの「短期決戦」に対応しきれなかった企業も多いという。戦略の見直しを迫られる中で、広がりを見せているのが「試職(ししょく)」という取り組みだ。

「ミスマッチ」「早期離職」のリスク回避

「試職」体験でミスマッチを解消
「試職」体験でミスマッチを解消

   2014年春卒大学生の就活解禁日である2012年12月1日は土曜日だったこともあり、複数の就職情報サイトが合同説明会を主催。博報堂は0時からウェブ上で「日本一早い会社説明会」を開催するなど、企業側は優秀な学生確保に躍起な様子が見て取れる。

   しかし肝心の学生側は不安が先行している。2013年卒の学生を対象に楽天リサーチが行ったアンケートでは、就活期間が短くなったことに関して、「自己分析をする期間が短い」(48.9%)、「企業情報を収集できない」(46.1%)、「就職活動を開始してからの活動時期が短い」(39.3%)といった部分に不安を感じているという結果が出ている。

   企業側・学生側ともに「ミスマッチ」「早期離職」は大きな損失といえる。そのリスクは「12月解禁」でさらに高まっているかもしれない。これを回避する動きのひとつとして「試職」という動きが始まっている。

   この「試職」という言葉、リクルートホールディングスが毎年発表している「トレンド予測」の中で、「就職領域における2013年予測」のキーワードとして挙がったものである。

   リクナビ編集長の岡崎仁美氏は、「知らないことをやりたいと思えないのは当然。学生のみならず企業にとっても知る・知らせる機会は極めて重要」と話す。だからこそ、内定を出す前に仕事体験や実習を行う「試職」を行なう企業が増えているというのだ。

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